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理由で解く 柔道整復師

QJ28A126 病理学概論

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問126
問題
エプスタイン・バーウイルス感染と関連があるのはどれか。
選択肢
1 肝細胞癌
2 子宮頸癌
3 成人T細胞白血病
4 バーキット(Burkitt) リンパ腫
解答
正解4(バーキット(Burkitt) リンパ腫)
解説

エプスタイン・バーウイルス(EBV)と関連が深い腫瘍の代表がバーキットリンパ腫です。他の3つはいずれも別のウイルスと結びつきます。

腫瘍の発生にウイルスが関与するものは数が限られており、ウイルスと腫瘍の対応表を作って覚えるのが最短です。EBVはヘルペスウイルス科に属し、Bリンパ球や上皮細胞に感染して伝染性単核球症を起こすほか、バーキットリンパ腫、上咽頭癌、ホジキンリンパ腫の一部、移植後リンパ増殖性疾患などに関与します。バーキットリンパ腫はアフリカに多い地域型で顎骨などに腫瘤をつくり、細胞増殖速度がきわめて速く、組織像では暗い腫瘍細胞の中に明るいマクロファージが点在する「星空像」が知られます。他の肢の対応は、肝細胞癌=B型・C型肝炎ウイルス、子宮頸癌=ヒトパピローマウイルス、成人T細胞白血病=HTLV-1です。

✓ 4. 正しい
バーキット(Burkitt) リンパ腫
EBVとの関連が明らかな悪性リンパ腫で、とくにアフリカの小児にみられる地域型で関連が強いとされます。B細胞由来で増殖が速く、組織学的には「星空像」を呈します。EBVはこのほか上咽頭癌などとも関連します。
✗ 1. 誤り
肝細胞癌
関連するのはB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)です。慢性肝炎から肝硬変へ進む過程で肝細胞の再生が繰り返され、発癌に至ります。
✗ 2. 誤り
子宮頸癌
関連するのはヒトパピローマウイルス(HPV)で、とくに16型・18型などの高リスク型です。持続感染から異形成を経て扁平上皮癌に進展します。
✗ 3. 誤り
成人T細胞白血病
関連するのはHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)です。母乳を介した母子感染が主で、長い潜伏期を経て発症します。
ポイント
  • EBV=バーキットリンパ腫、上咽頭癌、ホジキンリンパ腫の一部、移植後リンパ増殖性疾患、伝染性単核球症。
  • HBV・HCV=肝細胞癌(慢性肝炎・肝硬変を経て発症)。
  • HPV(16・18型など)=子宮頸癌。
  • HTLV-1=成人T細胞白血病/リンパ腫(母乳による母子感染が主)。
  • ウイルスと腫瘍は数が限られるので、対応表を1枚作って繰り返し確認すると確実に得点できる。
比較表
ウイルス関連する腫瘍
EBV(エプスタイン・バーウイルス)バーキットリンパ腫、上咽頭癌、ホジキンリンパ腫の一部、移植後リンパ増殖性疾患
HBV・HCV肝細胞癌
HPV(高リスク型)子宮頸癌、中咽頭癌
HTLV-1成人T細胞白血病/リンパ腫
HHV-8カポジ肉腫
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