学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §10 生殖 / QJ28A097
理由で解く 柔道整復師
胎生期の男性化では、精巣のライディッヒ細胞から分泌されるテストステロンがウォルフ管(中腎管)を発達させ、精巣上体・精管・精嚢をつくる。
性の分化は三段階で進む。まず遺伝的性が決まり、Y染色体上のSRY遺伝子が働くと未分化性腺が精巣へ分化する(性腺の性)。次に精巣から出る二つの因子が内性器を決める。セルトリ細胞が分泌する抗ミュラー管ホルモン(AMH、ミュラー管抑制因子)がミュラー管を退縮させ、ライディッヒ細胞が分泌するテストステロンがウォルフ管を発達させて精巣上体・精管・精嚢とする。最後に外性器で、テストステロンが5α還元酵素によりジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、陰茎・陰嚢の形成と前立腺の発達を担う。SRYが働かない場合は精巣が形成されず、AMHもテストステロンも出ないため、ウォルフ管は退縮しミュラー管が発達して卵管・子宮・腟上部となる。つまり「何もしなければ女性型」で、男性化には能動的なホルモン作用が要るという構図である。「発達させるのはテストステロン、退縮させるのはAMH、外性器はDHT」と三点を役割分担で覚えると、この種の問題は確実に取れる。
| 管 | 男性での運命 | 女性での運命 | 関与する因子 |
|---|---|---|---|
| ウォルフ管(中腎管) | 発達→精巣上体・精管・精嚢 | 退縮 | テストステロン |
| ミュラー管(傍中腎管) | 退縮 | 発達→卵管・子宮・腟上部 | 抗ミュラー管ホルモン(AMH) |
| 外性器 | 陰茎・陰嚢、前立腺の発達 | 陰核・大陰唇など | ジヒドロテストステロン(DHT) |
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