学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §10 生殖 / QJ29A095
理由で解く 柔道整復師
胎児期の精巣から分泌されるテストステロンによって、ウォルフ管(中腎管)が精巣上体・精管・精嚢へ発達します。性分化はまず遺伝子、次にホルモンという順番で進みます。
胚は当初、ウォルフ管とミュラー管の両方をもつ「どちらにもなれる」状態にあります。分岐点になるのがY染色体上のSRY遺伝子(精巣決定因子)で、これが働くと未分化な原始生殖腺が精巣へ分化します。できあがった精巣は2種類の物質を出し、ライディッヒ細胞のテストステロンがウォルフ管を男性内性器へ育て、セルトリ細胞の抗ミュラー管ホルモン(AMH)がミュラー管を退縮させます。SRYがない場合は精巣ができず、テストステロンもAMHも出ないため、ウォルフ管は自然に退化し、ミュラー管がそのまま卵管・子宮・腟上部へ発達します。つまり女性型は特定のホルモンに「されて」できるのではなく、男性化の指令がないときの既定の経路です。ここを取り違えると3と4のような選択肢に引っかかるので、「男性化は能動、女性型は既定」と押さえましょう。
| 男性(SRYあり) | 女性(SRYなし) | |
|---|---|---|
| 原始生殖腺 | SRYにより精巣へ分化 | 卵巣へ分化 |
| 分泌されるもの | テストステロン、抗ミュラー管ホルモン | いずれも分泌されない |
| ウォルフ管(中腎管) | 発達→精巣上体・精管・精嚢 | 退化 |
| ミュラー管(傍中腎管) | AMHにより退縮 | 発達→卵管・子宮・腟上部 |
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