学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §10 生殖 / QJ29A096
理由で解く 柔道整復師
分娩を促進するのは下垂体後葉から分泌されるオキシトシンです。子宮平滑筋を強く収縮させ、陣痛を進めます。
オキシトシンは視床下部の神経細胞でつくられ、軸索を通って下垂体後葉に運ばれ、そこから放出されます。妊娠末期になると子宮筋のオキシトシン受容体が急増するため、同じ量のホルモンでも収縮を起こしやすくなります。さらに、児頭が子宮頸管を押し広げるとその刺激が視床下部へ伝わってオキシトシン分泌が増え、収縮がいっそう強まる、という正のフィードバック(ファーガソン反射)が働き、分娩が一気に進みます。ホルモンの多くは負のフィードバックで安定を保ちますが、分娩と射乳は目的を達したところで終わる仕組みなので、正のフィードバックが例外的に使われます。オキシトシンは授乳時にも乳腺の筋上皮細胞を収縮させて乳汁を押し出します(射乳反射)。「オキシトシン=収縮させるホルモン」と覚えると、子宮と乳腺の両方の働きが1つにまとまります。
| ホルモン | 分泌部位 | 妊娠・分娩での役割 |
|---|---|---|
| オキシトシン | 下垂体後葉 | 子宮収縮=分娩促進、射乳反射 |
| プロゲステロン | 黄体、胎盤 | 妊娠維持、子宮収縮の抑制 |
| プロラクチン | 下垂体前葉 | 乳汁の産生(分娩後) |
| ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG) | 胎盤絨毛 | 妊娠黄体の維持。妊娠初期に高値 |
| エストロゲン | 卵巣、胎盤 | 子宮筋の発育、オキシトシン受容体の増加 |
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