学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §9 内分泌 / QJ29A097
理由で解く 柔道整復師
この設問は「貯蔵されないもの」を選ぶ形式です。答えはコルチゾールで、ステロイドホルモンは脂溶性のため細胞内に溜めておけず、必要になったときに材料から合成してただちに放出されます。
ホルモンを貯蔵できるかどうかは、水に溶けるか油に溶けるかで決まります。ペプチド・蛋白質ホルモンは水溶性なので、あらかじめ合成して分泌顆粒という膜の袋に詰めておくことができ、刺激が来た瞬間に開口分泌で放出できます。だから応答が速いのです。ところがステロイドホルモンは脂溶性で、細胞膜を自由に通り抜けてしまうため、袋に入れて保管しておくことができません。そこで副腎皮質細胞は原料であるコレステロールを脂肪滴として蓄えておき、ACTHの刺激を受けてから一連の酵素反応でコルチゾールを合成し、できたそばから拡散で細胞外へ出す、という方式をとります。応答は分単位とやや遅くなります。「ペプチドは作り置き、ステロイドは注文を受けてから調理」というイメージで覚えると確実です。
| ホルモン | 化学的性質 | 貯蔵 | 分泌部位 |
|---|---|---|---|
| コルチゾール | ステロイド | されない(合成後すぐ放出) | 副腎皮質束状層 |
| カルシトニン | ペプチド | される(分泌顆粒) | 甲状腺傍濾胞細胞(C細胞) |
| グルカゴン | ペプチド | される(分泌顆粒) | 膵島A(α)細胞 |
| 成長ホルモン | ペプチド | される(分泌顆粒) | 下垂体前葉 |
| (参考)甲状腺ホルモン | 脂溶性 | される(濾胞コロイド中) | 甲状腺濾胞 |
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