学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ28A067
理由で解く 柔道整復師
胸膜腔の内圧は常に大気圧より低い陰圧に保たれています。この陰圧があるからこそ肺は膨らんだ状態を保てます。
肺の弾性収縮力は肺を縮ませる方向に、胸郭の弾性は広げる方向に働き、互いに引き合うために間にある胸膜腔は陰圧になります。安静呼気終末でおよそ−5cmH₂O、吸気時にはさらに強い陰圧となり、この圧差で空気が気道へ流れ込みます。胸膜腔には少量の漿液があり、臓側胸膜(肺胸膜)と壁側胸膜が滑らかに滑り合います。胸壁や肺が破れて胸膜腔に空気が入ると陰圧が失われ、肺は自らの弾性で縮んで虚脱します(気胸)。あわせて、肺には栄養血管である気管支動脈(体循環)と、ガス交換を担う機能血管である肺動脈(肺循環)の二重支配があることも押さえておきましょう。
| 項目 | 肺動脈(機能血管) | 気管支動脈(栄養血管) |
|---|---|---|
| 起始 | 右心室 | 胸大動脈(一部は肋間動脈) |
| 流れる血液 | 静脈血 | 動脈血 |
| 役割 | 肺胞でのガス交換 | 気管支・肺組織への栄養供給 |
| 属する循環 | 肺循環(小循環) | 体循環(大循環) |
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