学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ28A066

理由で解く 柔道整復師

QJ28A066 解剖学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問66
問題
喉頭隆起を形成するのはどれか。
選択肢
1 甲状軟骨
2 喉頭蓋軟骨
3 披裂軟骨
4 輪状軟骨
解答
正解1(甲状軟骨)
解説

いわゆる「のどぼとけ」=喉頭隆起は、甲状軟骨の左右の板が前正中で合わさってできる突出です。

喉頭の軟骨は、単独の甲状軟骨・輪状軟骨・喉頭蓋軟骨と、左右一対の披裂軟骨などから成ります。甲状軟骨は2枚の板が前方で角をつくって合わさり、その上部が皮膚の下に突き出したものが喉頭隆起です。男性では思春期にアンドロゲンの影響で合わさる角度が鋭くなって前方に強く突出し、同時に声帯も長くなるため声が低くなります。輪状軟骨は喉頭の土台にあたる完全な輪で第6頸椎の高さにあり、輪状甲状靱帯の位置とともに気道確保の目印になります。喉頭蓋軟骨は弾性軟骨でできており、嚥下の際に後方へ倒れて喉頭口をふさぎ誤嚥を防ぎます。自分の頸を触って、突出(甲状軟骨)→その下のくぼみ(輪状甲状靱帯)→硬い輪(輪状軟骨)と順にたどってみると位置関係が定着します。

✓ 1. 正しい
甲状軟骨
左右の板が前正中で合わさり、その上部が喉頭隆起(アダムのリンゴ)を形成します。喉頭軟骨のなかで最大です。
✗ 2. 誤り
喉頭蓋軟骨
舌根の後方にある葉状の弾性軟骨で、嚥下時に喉頭口をふさいで誤嚥を防ぎます。体表からの突出はつくりません。
✗ 3. 誤り
披裂軟骨
輪状軟骨板の上に乗る左右一対の軟骨です。声帯突起に声帯靱帯が付き、これが動くことで声門を開閉します。喉頭の内側にあり体表からは触れません。
✗ 4. 誤り
輪状軟骨
喉頭の最下部にある完全な輪状の軟骨で、第6頸椎の高さにあります。前面は低く、隆起はつくりません(後面の板は高い)。
ポイント
  • 喉頭隆起=甲状軟骨の左右の板が前正中で合わさった部分。男性で角度が鋭く目立つ。
  • 輪状軟骨は完全な輪で第6頸椎の高さ。喉頭の土台。
  • 喉頭蓋軟骨は弾性軟骨。嚥下時に喉頭口を閉じる。
  • 披裂軟骨(一対)は声帯突起で声帯靱帯を動かし、声門を開閉する。
  • 甲状軟骨・輪状軟骨・披裂軟骨は硝子軟骨、喉頭蓋軟骨は弾性軟骨。軟骨の種類でも問われる。
比較表
軟骨軟骨の種類特徴
甲状軟骨1硝子軟骨最大。喉頭隆起をつくる
輪状軟骨1硝子軟骨完全な輪。第6頸椎の高さ
喉頭蓋軟骨1弾性軟骨嚥下時に喉頭口をふさぐ
披裂軟骨一対硝子軟骨声帯突起に声帯靱帯が付き声門を開閉
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。