学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §5 呼吸器系 / QJ27A046

理由で解く 柔道整復師

QJ27A046 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問46
問題
左肺で通常欠損している区域はどれか。
選択肢
1 区域3
2 区域5
3 区域7
4 区域9
解答
正解3(区域7)
解説

左肺は内側肺底区(S7)を欠くのが通常です。右10区域に対して左が8区域になる理由の1つがこれです。

気管支肺区域は、区域気管支とそれに伴う肺動脈枝が支配する肺の単位で、右10・左8が原則です。左肺で数が減るのは2か所です。1つは上葉で、S1(肺尖区)とS2(後上葉区)が合わさってS1+2(肺尖後区)になること。もう1つは下葉で、S7(内側肺底区)を欠くことです。左上葉の下部はS4(上舌区)・S5(下舌区)からなる舌区として前下方に突き出し、右肺の中葉に相当する位置を占めます。数え方の目安は「右=上葉3(S1〜S3)・中葉2(S4・S5)・下葉5(S6〜S10)、左=上葉4(S1+2・S3・S4・S5)・下葉4(S6・S8・S9・S10)」です。なお左肺全体が右より小さいのは心臓が正中よりやや左に寄っているためで、その表れが前縁の心切痕と、その下方に垂れる小舌(左肺小舌)です。心切痕・小舌はいずれも左肺の前縁=上葉の構造であり、下葉の内側底部にあたるS7の欠如とは別の話なので、切り分けて覚えてください。

✓ 3. 正しい
区域7
S7(内側肺底区)は右下葉には存在しますが、左肺では通常欠きます。したがって左下葉はS6・S8・S9・S10の4区域からなります。左肺が右より2つ少ない8区域になるのは、このS7の欠如と、上葉でのS1・S2の合一によります。
✗ 1. 誤り
区域3
S3(前上葉区)は左右ともに存在します。左では上葉の前方部を占めます。
✗ 2. 誤り
区域5
S5は左右ともに存在します。右では中葉の内側中葉区、左では上葉の下舌区として区分されます。
✗ 4. 誤り
区域9
S9(外側肺底区)は左右ともに下葉に存在します。左下葉はS6・S8・S9・S10の4区域からなります。
ポイント
  • 気管支肺区域は右10・左8。左が少ないのはS1とS2の合一(S1+2)とS7の欠如による
  • 左肺で通常欠くのはS7(内側肺底区)。左下葉はS6・S8・S9・S10の4区域
  • 左上葉の舌区=S4(上舌区)・S5(下舌区)。右肺の中葉に相当する位置
  • 右肺=上葉S1〜S3、中葉S4・S5、下葉S6〜S10(3葉)/左肺=上葉・下葉の2葉
  • 左肺が小さいのは心臓が左に偏るため。前縁の心切痕と小舌(いずれも上葉の構造)がその表れ
比較表
右肺左肺
肺葉上葉・中葉・下葉(3葉)上葉・下葉(2葉)
区域の数108
上葉S1・S2・S3S1+2・S3・S4(上舌区)・S5(下舌区)
中葉S4・S5—(舌区が相当)
下葉S6・S7・S8・S9・S10S6・S8・S9・S10(S7を欠く)
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