学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ28A036

理由で解く 柔道整復師

QJ28A036 必修問題

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問36
問題
患部と固定包帯の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 肘関節部5裂
2 肩関節部4裂
3 胸部一3裂
4 足関節部2裂
解答
正解4(足関節部2裂)
解説

足関節部のように前後左右へ回り込む必要がある部位には裂数の多い多裂帯(六裂帯)を用いる。2裂では包み込めず、組合せとして誤りとなる。

多裂包帯(裂包帯)は、さらしなどの布の端を縦に裂き、裂いてできた帯を各方向へ回して結ぶ固定材料である。部位の形が複雑で凹凸が多いほど、多くの方向から引き寄せて密着させる必要があるため、裂数を増やす。おおむね、胸部・腹部のように平坦で広い面は三裂帯、肩関節部や股関節部のように体幹から四肢へ移行する部位は四裂帯、肘関節部・膝関節部は五裂帯、足関節部・手関節部のように足背・足底・両側面へ回り込む必要のある部位は六裂帯が用いられる。裂数を選ぶときは「その部位を何方向から押さえる必要があるか」を考えると導きやすい。結び目は骨突出部や創部の直上を避け、圧迫痛が出ないように配置する。

✓ 4. これが答え(組合せが誤っている)
足関節部2裂
足関節部は足背・足底・内外側へ回り込ませる必要があるため、六裂帯を用いるのが一般的である。2裂では固定に必要な方向を確保できない。
✗ 1. 答えではない(組合せとして妥当)
肘関節部5裂
肘関節部には五裂帯を用いる。屈側・伸側と上下方向を押さえられる裂数として妥当である。
✗ 2. 答えではない(組合せとして妥当)
肩関節部4裂
肩関節部には四裂帯を用いる。体幹から上肢へ移行する部位を包む裂数として妥当である。
✗ 3. 答えではない(組合せとして妥当)
胸部一3裂
胸部のように広く平坦な面は三裂帯で包む。組合せとして妥当である。
ポイント
  • 多裂包帯は布の端を縦に裂き、裂いた帯を各方向へ回して結ぶ固定材料。
  • 部位の形が複雑なほど裂数は多くなる。「何方向から押さえるか」で考える。
  • 三裂=胸部・腹部、四裂=肩関節部・股関節部、五裂=肘関節部・膝関節部、六裂=足関節部・手関節部が目安。
  • 足関節部を2裂とする組合せは、必要な方向を確保できないため成り立たない。
  • 結び目は骨突出部や創部の直上を避け、圧迫痛や皮膚障害を防ぐ。
比較表
裂数主な適用部位考え方
三裂帯胸部・腹部広く平坦な面を包む
四裂帯肩関節部・股関節部体幹から四肢へ移行する部位
五裂帯肘関節部・膝関節部屈伸する関節を上下から押さえる
六裂帯足関節部・手関節部背側・掌(足底)側・両側面へ回り込む
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。