学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ28A033
理由で解く 柔道整復師
ギプス包帯は関節を動かさずに保持する固定手段であり、関節拘縮はむしろ長期固定によって起こる合併症である。したがって拘縮の予防はギプス包帯の目的にはならない。
ギプス包帯の目的は、整復位の保持、患部の安静と疼痛の軽減、可動域を制限して再転位を防ぐこと、変形の矯正(楔状ギプスなどによる矯正)、荷重の免荷などである。一方で長期の固定は関節包・靱帯の短縮、筋の萎縮、循環障害を招き、拘縮の直接の原因となる。拘縮を防ぐには、固定範囲を必要最小限にとどめる、定められた固定期間を守って漫然と延長しない、固定していない関節(手指・足趾・肩など)の自動運動を毎日行う、固定内の筋には等尺性収縮を促す、除去後は早期から可動域訓練を始める、といった対策を組み合わせる。ギプスの目的と、ギプスによって生じうる問題への対策とを、分けて整理しておくとよい。
| ギプス包帯の目的 | ギプス包帯で起こりうる合併症 |
|---|---|
| 整復位の保持・再転位の防止 | 関節拘縮 |
| 患部の安静・疼痛の軽減 | 筋萎縮・骨萎縮 |
| 可動域の制限 | 循環障害(コンパートメント症候群) |
| 変形の矯正 | 圧迫による神経麻痺 |
| 荷重の免荷 | 皮膚障害・褥瘡 |
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