学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ28A019

理由で解く 柔道整復師

QJ28A019 必修問題

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問19
問題
インピンジメントサインで検者の立ち位置はどれか。
選択肢
1 健側前方
2 健側後方
3 患側前方
4 患側後方
解答
正解4(患側後方)
解説

インピンジメントサインでは、検者は患側の後方に立ち、肩甲骨を押さえながら上肢を他動的に挙上する。正答は4。

この検査は、烏口肩峰アーチと大結節の間で腱板が挟み込まれる状態を意図的に再現し、疼痛を誘発するものである。肩甲骨が上肢と一緒に動いてしまうと挟み込みが起こらず偽陰性になるため、肩甲骨の固定が成否を分ける。そこでニアー法では検者が患側後方に立ち、一方の手で背面から肩甲骨を押さえ、もう一方の手で上腕を内旋位のまま他動的に前方挙上する。この立ち位置なら、肩甲骨の固定と上肢の操作を無理なく同時に行える。疼痛が誘発されれば陽性と判断する。

✓ 4. 正しい
患側後方
背面から肩甲骨を押さえて固定しつつ、もう一方の手で上肢を他動的に挙上できる位置。検査の原理にかなう立ち位置である。
✗ 1. 誤り
健側前方
患側の肩から遠く、肩甲骨の固定も上肢の他動挙上も行えない。
✗ 2. 誤り
健側後方
背面には立てるが患側の肩甲骨まで手が届かず、挙上操作も不安定になる。
✗ 3. 誤り
患側前方
上肢の操作はできても、背面にある肩甲骨を押さえられないため挟み込みを再現できず、正しい判定にならない。
ポイント
  • インピンジメント(挟み込み)は烏口肩峰アーチと大結節の間で腱板が圧迫されて生じる。
  • ニアー法 — 検者は患側後方。肩甲骨を固定し、上腕内旋位で他動的に前方挙上して疼痛を誘発する。
  • ホーキンス法 — 肩90度屈曲・肘90度屈曲位から他動的に内旋させて誘発する。
  • 肩甲骨を固定しないと肩甲上腕リズムで逃げてしまい、偽陰性になる。
  • 陽性なら腱板損傷・肩峰下滑液包炎などを想定し、必要に応じて医療機関へ紹介する。
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