学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §23 肩腱板損傷の診察 / QJ24A029
理由で解く 柔道整復師
新鮮な腱板断裂では、三角筋が働いても骨頭を関節窩に引きつけられず、自分で挙げようとすると痛みが強くなります。自動運動と他動運動の差が最大の手がかりです。
腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)は上腕骨頭を関節窩に引きつけ、挙上の支点をつくる働きをもちます。棘上筋腱が断裂すると自動外転時に骨頭が上方へずれ、肩峰や烏口肩峰靱帯と衝突(インピンジメント)して疼痛が増強します。外転60〜120度の範囲で痛む有痛弧徴候、挙上位から下ろす途中で腕が落ちるドロップアームサインが典型で、圧痛は大結節部(棘上筋の停止部)や肩峰下に認めます。筋萎縮は廃用が進んで初めて現れるため、新鮮例ではみられません。急性期は安静・固定と挙上動作を避ける指導を行い、可動域の再獲得は医師の診断と方針のもとで段階的に進めます。
| 項目 | 腱板(棘上筋)断裂 | 上腕二頭筋長頭腱の障害 |
|---|---|---|
| 圧痛部位 | 大結節部・肩峰下 | 結節間溝部 |
| 痛む動作 | 自動外転・挙上 | 抵抗下の肘屈曲・前腕回外 |
| 主な検査 | 有痛弧徴候、ドロップアームテスト、棘上筋テスト | ヤーガソンテスト、スピードテスト |
| 筋萎縮 | 陳旧例で棘上筋窩・棘下筋窩に出現 | 通常みられない |
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