学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §8 定型的鎖骨骨折の固定 / QJ28A004
理由で解く 柔道整復師
ハンギングキャストは上腕骨骨幹部骨折に用いる固定法であり、鎖骨骨折の固定法ではない。設問は「誤っているもの」を問うており、正答は2。
鎖骨骨折の固定は、両肩を後方へ引いて胸を張らせ、短縮転位と上方凸変形を戻した位置を保つことが目的である。この目的にかなうのが8字帯固定、リング固定、セイヤー絆創膏固定、T字状副子固定などで、いずれも両肩を後方へ引く力を働かせる構造を持つ。一方ハンギングキャストは、上腕から前腕にかけて巻いたギプスの重みで上腕を持続的に牽引する方法で、重力が骨軸方向に働く上腕骨骨幹部骨折に適する。固定中は腋窩の圧迫による神経・血管障害を避け、手指の色調・温度・感覚を毎回確認する。
| 固定法 | 主な適応 | 働かせる力 |
|---|---|---|
| 8字帯・リング・T字状副子 | 鎖骨骨折 | 両肩を後方へ引き、胸を張らせる |
| セイヤー絆創膏固定 | 鎖骨骨折 | 第1帯=上腕を体幹に固定/第2帯=肘を挙上して短縮転位を防ぐ/第3帯=前腕を懸垂する |
| ハンギングキャスト | 上腕骨骨幹部骨折 | ギプスの重みによる骨軸方向の持続牽引 |
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