学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §8 定型的鎖骨骨折の固定 / QJ30A008

理由で解く 柔道整復師

QJ30A008 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問8
問題
定型的鎖骨骨折の絆創膏固定の貼付位置で正しいのはどれか。
選択肢
1 遠位骨片中央
2 遠位骨片端
3 近位骨片中央
4 近位骨片端
解答
正解4(近位骨片端)
解説

定型的鎖骨骨折の絆創膏固定は、上後方へ突出した近位骨片の「端」(骨折部に近い外側端)を上から押さえる位置に貼る。正答は4。

定型的鎖骨骨折は中1/3と外1/3の境界部に起こり、近位骨片は胸鎖乳突筋に引かれて上後方へ突出、遠位骨片は上肢の重みで前下内方へ下垂する。固定のねらいは「突出した近位骨片を下へ押さえる」ことと「下垂した遠位骨片を上へ挙げる」ことの二つで、圧迫の力点は転位の頂点、すなわち近位骨片の外側端に置く。骨片の中央では力点が骨折部から内側へ離れてしまい、突出部を押し下げる効果が出にくい。貼付後は末梢の循環・知覚・皮膚を確認し、しびれや色調変化があれば早めに巻き直す。

✓ 4. 正しい
近位骨片端
上後方へ突出した近位骨片の外側端(骨折部側の端)に力点を置き、上から下へ圧迫する。転位の頂点を直接押さえられる位置。
✗ 1. 誤り
遠位骨片中央
遠位骨片は下垂している側で、挙上させたい骨片。ここを上から圧迫すると転位を助長しかねない。
✗ 2. 誤り
遠位骨片端
同じく遠位骨片は押し下げる対象ではないため、圧迫の力点にはしない。
✗ 3. 誤り
近位骨片中央
押さえる骨片は合っているが、力点が骨折部から内側に離れており、突出の頂点を押し下げる効果が弱い。
ポイント
  • 定型的鎖骨骨折=中1/3と外1/3の境界部の骨折
  • 近位骨片は胸鎖乳突筋で上後方へ、遠位骨片は上肢の重みと大胸筋で前下内方へ
  • 絆創膏の力点は近位骨片端(骨折部に近い側)に置き、上から下へ圧迫する
  • 遠位骨片は逆に挙上させる方向で扱う
  • 固定後は末梢の循環・知覚・皮膚の状態を必ず確認する
比較表
骨片転位の向き牽引する筋・力固定での扱い
近位骨片上後方へ突出胸鎖乳突筋骨片端を上から圧迫(正答4)
遠位骨片前下内方へ下垂上肢の重さ・大胸筋・小胸筋挙上させる
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