学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §8 定型的鎖骨骨折の固定 / QJ31A006

理由で解く 柔道整復師

QJ31A006 必修問題

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問6
問題
成人の定型的鎖骨骨折ですべての固定を除去できる期間はどれか。
選択肢
1 5〜6週間
2 8〜9週間
3 11~12週間
4 14~15週間
解答
正解2(8〜9週間)
解説

成人の定型的鎖骨骨折では、保護も含めたすべての固定を除去できるのは受傷後おおむね8〜9週である。

鎖骨は血行に恵まれた骨で骨癒合は比較的良好であり、成人では受傷後4〜6週で仮骨形成が進み、8字帯やリング固定などの主固定を外せる段階になる。ただし鎖骨には常に上肢の重みがかかり続けるため、主固定を外した後も三角巾などによる保護を続け、日常動作に耐える骨強度が得られる8〜9週の時点で全固定を終える。年齢が低いほど癒合が早く固定期間は短く、成人・高齢者ほど長くなる。固定を外した後は、肩関節の可動域訓練と筋力訓練を段階的に進め、変形の残存や再転位がないかを確認する。

✓ 2. 正しい
8〜9週間
主固定除去(4〜6週)の後も保護固定を続け、上肢の重みに耐える強度が得られるこの時期に全固定を除去する。
✗ 1. 誤り
5〜6週間
主固定を外す時期には相当するが、保護を含めたすべての固定を終える時期としては早く、再転位や変形治癒の危険が残る。
✗ 3. 誤り
11~12週間
通常の経過では長すぎる。不要に固定を延ばすと肩関節拘縮や筋萎縮を招く。
✗ 4. 誤り
14~15週間
遷延治癒や偽関節などの例外的経過を除き、この期間を要することはない。
ポイント
  • 成人の全固定除去はおおむね8〜9週。
  • 主固定(8字帯・リング固定など)を外すのは4〜6週が目安。
  • 主固定除去後も三角巾などで保護を続けるのは、上肢の重みが常に鎖骨にかかるため。
  • 年齢が低いほど癒合が早く、固定期間は短くなる。
  • 固定除去後は肩関節の可動域訓練と筋力訓練を段階的に進める。
比較表
時期(成人)固定の状態ねらい
受傷〜4〜6週主固定(8字帯・リング固定など)転位の防止と骨癒合
4〜6週〜8〜9週三角巾などによる保護固定上肢の重みから骨折部を守る
8〜9週以降全固定を除去可動域訓練・筋力訓練へ移行
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