学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ27P096
理由で解く 柔道整復師
単純性股関節炎は片側性に発症するのが原則で、両側が同時に発症することはまずありません。正しいのは2です。
単純性(一過性)股関節炎は、3〜10歳ごろ、とくに5〜6歳前後の男児に多い股関節滑膜の一過性の炎症です。かぜなどの後に片側の股関節痛や鼠径部痛で始まり、膝への関連痛や跛行として現れることもあります。関節内に液がたまるため、股関節は容量が最も大きい軽度屈曲・外転・外旋位をとり、内旋と伸展が痛みで制限されます。安静を保てば1〜2週のうちに自然に軽快し、後遺症を残しません。ただし発熱がある、痛みが強くまったく荷重できない、症状が2週を超えて続くといった場合は、化膿性股関節炎やペルテス病を考えなければなりません。とくに化膿性股関節炎は緊急性が高いので、迷ったら経過観察で引っ張らず、医師の診察と画像・血液検査につなぐのが安全です。
| 単純性股関節炎 | ペルテス病 | 化膿性股関節炎 | |
|---|---|---|---|
| 好発 | 3〜10歳・男児 | 4〜8歳・男児 | 乳幼児に多い |
| 経過 | 1〜2週で自然軽快 | 数か月〜数年の経過 | 急速に悪化 |
| 発熱 | なし〜軽度 | なし | 高熱・全身状態不良 |
| 骨頭壊死 | 起こさない | 骨頭壊死が本態 | 関節破壊をきたしうる |
| 対応 | 安静・経過観察 | 医師による荷重管理 | 緊急で医師へ |
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