学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ27P090
理由で解く 柔道整復師
外側へ飛び出した膝蓋骨は大腿骨外側顆に乗り上げて引っかかり、膝は軽度屈曲位のまま伸ばせなくなります(弾発性固定)。正しいのは3です。
膝蓋骨は大腿四頭筋の張力の合力方向に引かれます。上前腸骨棘から膝蓋骨中央、膝蓋骨中央から脛骨粗面を結んでできるQ角が大きいほど、膝蓋骨を外側へ引く成分が強くなります。膝を軽く曲げた姿勢で大腿四頭筋が急に収縮したり、下腿が外反・外旋する動きが加わったりすると、膝蓋骨は外側へ逸脱し、内側膝蓋大腿靱帯が損傷します。整復は股関節を屈曲させて大腿直筋の張力を抜き、膝をゆっくり伸展させながら膝蓋骨を内方へ押し戻します。整復後は大腿四頭筋がゆるみ膝蓋骨が滑車溝に収まる伸展位付近で固定し、その後は膝蓋骨を内側へ引き戻す内側広筋の強化へつなげます。ここで見落としてはならないのが骨軟骨骨折の合併です。初回の外側脱臼では、膝蓋骨内側面や大腿骨外側顆の関節面が削れて遊離骨片となる例が少なくありません。整復できていても、関節血症(膝の急速な腫脹と緊満)、荷重時の強い痛み、屈伸時の引っかかり感やロッキングがあれば、遊離体の有無を確かめる画像評価が必要です。柔整師が経過観察で抱え込まず、医師へつなぎます。
| 項目 | 膝蓋骨外側脱臼での状態 | 理由 |
|---|---|---|
| 転位方向 | 外方 | 大腿四頭筋の合力が外側を向くため |
| Q角 | 増大が素因 | 外方への引きが強まる |
| 肢位 | 膝軽度屈曲位で弾発性固定 | 膝蓋骨が外側顆に乗り上げる |
| 固定肢位 | 膝伸展位付近 | 四頭筋が緩み膝蓋骨が滑車溝に収まる |
| 見落とせない合併症 | 骨軟骨骨折(遊離体) | 脱臼時に膝蓋骨内側面と大腿骨外側顆が衝突する。関節血症があれば医師へ |
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