学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ27P088
理由で解く 柔道整復師
腹臥位で行う股関節脱臼の整復法はスティムソン法です。患肢の重みそのものを牽引力に使うところに特徴があります。
股関節脱臼は後方脱臼が大多数で、整復の原則は「屈曲した股関節を大腿骨長軸方向へ引き出し、寛骨臼へ導く」ことです。スティムソン法では患者を腹臥位にし、患側下肢を施術台の端から垂らして股関節・膝関節をおよそ90度屈曲位にします。下腿の自重が持続的な牽引となり、そこへ術者が下腿近位を下方へ押し下げ、必要に応じて軽い回旋を加えると骨頭が臼へ戻ります。腹臥位では体重で骨盤が台に押さえつけられるため、対抗牽引を助手なしにつくれるのが利点です。ほかの整復法はいずれも背臥位で行い、助手が骨盤(上前腸骨棘)を押さえて対抗牽引をとります。なお股関節脱臼は坐骨神経麻痺や骨頭壊死、寛骨臼骨折の合併を伴いうるため、整復の可否にかかわらず速やかに医師の評価につなぎます。
| 整復法 | 体位 | 要点 |
|---|---|---|
| スティムソン法 | 腹臥位 | 患肢を台端から垂らし股・膝90度屈曲。自重を牽引に使う |
| 牽引法(引き下げ法) | 背臥位 | 股・膝90度屈曲位で大腿長軸方向へ牽引 |
| デパルマ法 | 背臥位 | 牽引に外側方向への力を加える |
| コッヘル法(回転法) | 背臥位 | 屈曲・内転・内旋→外転・外旋と回して戻す |
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