学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ27P031
理由で解く 柔道整復師
この問題は「誤っている組合せ」を選ぶ設問です。筋の仮性肥大はデュシェンヌ型筋ジストロフィーの所見であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)では文字どおり筋が細くなる真の筋萎縮が起こります。したがって組合せとして成り立たないのは4です。
ALSは上位運動ニューロンと下位運動ニューロンがともに変性する疾患です。下位運動ニューロンが脱落すると支配下の筋線維が神経支配を失い、母指球や第1背側骨間筋など手内在筋から始まる神経原性の筋萎縮と線維束性収縮(ぴくつき)が現れます。上位運動ニューロン障害により腱反射は亢進し、病的反射も出現します。一方、仮性肥大は変性・壊死した筋線維が脂肪組織や結合組織に置き換わることで見かけ上は太いのに筋力は弱いという状態で、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの下腿三頭筋が代表です。「太く見える=仮性肥大=筋原性」「細くなる+ぴくつき=真の萎縮=神経原性」と対にして押さえると、この種の組合せ問題を確実に切り分けられます。
| 所見 | 見分け方・特徴 | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 筋の仮性肥大 | 筋は太く見えるが筋力は弱い。筋線維が脂肪・結合組織に置換(筋原性) | デュシェンヌ型筋ジストロフィー(下腿三頭筋) |
| 真の筋萎縮 | 筋が細くなる。線維束性収縮を伴う(神経原性) | 筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症 |
| 項部硬直 | 頸部の他動的前屈で抵抗と疼痛 | 髄膜炎、くも膜下出血 |
| 筋トーヌス低下 | 他動運動時の抵抗が減弱、振子様膝蓋腱反射 | 小脳疾患 |
| 膝蓋跳動 | 膝蓋骨を押すと大腿骨に当たり跳ね返る | 膝関節液貯留(関節水腫・血症) |
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