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理由で解く 柔道整復師

QJ27P024 一般臨床医学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午後 問24
問題
意識状態で皮膚をつねるなどの強い刺激のみに少し反応するのはどれか。
選択肢
1 傾眠
2 昏睡
3 昏迷
4 せん妄
解答
正解3(昏迷)
解説

つねるような強い痛み刺激でようやくわずかに反応する段階が「昏迷」です。正答は3。

意識障害は、はっきりしている度合いが落ちる「量的な低下(意識混濁)」と、意識の中身が変わる「質的な変化(意識変容)」に分けて考えます。意識混濁は浅い順に傾眠→昏迷→半昏睡→昏睡と段階づけられ、判定のものさしはどれくらい強い刺激で、どれくらい反応するかです。傾眠は呼びかけで開眼し受け答えもできるが放置すると眠り込む段階、昏迷は呼名では反応せず強い痛み刺激で顔をしかめる・手を払いのけるといった反応が出る段階、昏睡はどんな刺激にも反応しない最重症です。実際の記録にはJCS(3-3-9度方式)やGCSを用いて数値化し、経過を追います。施術中に意識障害を疑ったら、意識・呼吸・脈拍を確認して速やかに救急要請します。

✓ 3. 正しい
昏迷
呼びかけでは反応せず、皮膚をつねる・胸骨を圧迫するなどの強い痛み刺激に対してのみ、しかめ面や払いのけといったわずかな反応を返す段階。設問の記述に一致する。
✗ 1. 該当しない
傾眠
呼名や体を軽くゆするといった弱い刺激で容易に開眼し、簡単な会話も可能だが、放っておくと眠ってしまう最も浅い段階。「強い刺激のみ」という条件に合わない。
✗ 2. 該当しない
昏睡
強い痛み刺激を与えても反応が得られない最も深い段階。腱反射や瞳孔反射も失われていくことがある。「少し反応する」時点で昏睡ではない。
✗ 4. 該当しない
せん妄
軽度〜中等度の意識混濁に、幻覚・錯覚・興奮・失見当識が加わった意識変容。夜間に悪化しやすく(夜間せん妄)、高齢者・術後・脱水・薬剤などが誘因。刺激の強さで深さを段階分けする概念ではない。
ポイント
  • 意識混濁は 傾眠→昏迷→半昏睡→昏睡 の順に深くなる
  • 判定のものさしは「どの強さの刺激に、どう反応するか」
  • 傾眠=呼びかけで開眼/昏迷=強い痛み刺激にわずかに反応/昏睡=反応なし
  • せん妄は量的低下ではなく意識変容(幻覚・興奮・失見当識を伴う)
  • 記録はJCS・GCSで数値化。意識障害を疑ったら救急要請する
比較表
状態分類反応の目安
傾眠意識混濁(軽度)呼名・軽い刺激で開眼、放置すると眠る
昏迷意識混濁(中等度)強い痛み刺激にのみ、わずかに反応
半昏睡意識混濁(高度)強い刺激にかろうじて逃避様の動きのみ
昏睡意識混濁(最重度)いかなる刺激にも反応しない
せん妄意識変容混濁+幻覚・錯覚・興奮・失見当識、夜間増悪
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