学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ27P025
理由で解く 柔道整復師
振幅が小さく速い手指の振戦は甲状腺機能亢進症の所見です。「低下症」との組合せが誤りで、これが答え(正答は3)。
不随意運動は障害される部位で整理すると混同しません。大脳基底核の障害ではアテトーゼ(ゆっくりくねる動き)や舞踏運動(踊るような素早い動き)、バリズム(投げ出すような大きな動き)が現れます。代謝性脳症では羽ばたき振戦が出ます。振戦は、安静時振戦(パーキンソン病)、姿勢時・企図時振戦(小脳障害、本態性振戦)、そして甲状腺機能亢進症でみられる細かく速い振戦、といった具合に「いつ出るか」で分けられます。甲状腺機能低下症は逆に代謝が落ちるため、動作緩慢・無気力・寒がり・便秘・徐脈・アキレス腱反射の弛緩相遅延が特徴で、振戦は代表所見ではありません。
| 不随意運動 | 代表的な疾患・病態 | 障害部位・機序 |
|---|---|---|
| 細かく速い振戦 | 甲状腺機能亢進症(バセドウ病) | 交感神経系の緊張亢進 |
| 安静時振戦(丸薬丸め様) | パーキンソン病 | 黒質‐線条体系 |
| 羽ばたき振戦 | 肝性脳症、尿毒症、CO₂ナルコーシス | 代謝性脳症 |
| アテトーゼ | 脳性麻痺(核黄疸など) | 大脳基底核 |
| 舞踏運動 | ハンチントン病、リウマチ熱(小舞踏病) | 線条体 |
| 企図振戦 | 小脳疾患、多発性硬化症 | 小脳 |
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