学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ27P026
理由で解く 柔道整復師
一側の錐体路が障害されると対側に痙性片麻痺が生じ、下肢を外側に振り回す分回し歩行になります。正答は4。
錐体路(皮質脊髄路)が一側で障害されると、その対側に痙性の片麻痺が出ます。上肢は屈筋、下肢は伸筋の筋緊張が高まるウェルニッケ‐マン肢位となり、下肢は膝が伸び足関節が尖足位になるため、遊脚期に足を床から持ち上げられません。そこで骨盤を持ち上げ、下肢を外側へ円弧を描くように振り出して前に運びます。これが分回し歩行(円弧歩行)です。歩行の型は障害部位を推定する手がかりになるので、末梢神経障害(鶏歩)、錐体外路障害(突進歩行)、血流・脊柱管の問題(間欠性跛行)と対比して覚えると混同しません。
| 異常歩行 | 障害部位 | 代表疾患 |
|---|---|---|
| 分回し歩行 | 錐体路(一側) | 脳卒中後片麻痺 |
| 痙性対麻痺歩行(はさみ脚) | 錐体路(両側) | 脊髄損傷、痙直型脳性麻痺 |
| 鶏歩 | 末梢神経(下位運動ニューロン) | 総腓骨神経麻痺 |
| 突進歩行・小刻み歩行 | 錐体外路 | パーキンソン病 |
| 失調性歩行(開脚・酩酊様) | 小脳・後索 | 小脳疾患、脊髄癆 |
| 間欠性跛行 | 血管・脊柱管 | 閉塞性動脈硬化症、腰部脊柱管狭窄症 |
| 動揺性歩行(アヒル歩行) | 近位筋の筋力低下 | 筋ジストロフィー、股関節疾患 |
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