学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ27P027
理由で解く 柔道整復師
爪が薄く脆くなり中央がへこむ「匙状爪(スプーンネイル)」は、鉄欠乏を示す代表的なサインです。正答は1。
鉄はヘモグロビン合成だけでなく、爪や粘膜上皮の細胞が使う鉄含有酵素にも必要です。鉄欠乏性貧血ではこれらが不足するため、爪甲が薄く脆くなり、中央が陥凹して縁が反り返る匙状爪(コイロニキア)になります。ほかに眼瞼結膜の蒼白、易疲労感、動悸・息切れ、舌炎や口角炎、嚥下障害(プランマー・ビンソン症候群)、氷などを好んで食べる異食症を伴うことがあります。若年女性では月経過多、中高年では消化管出血(胃・大腸の潰瘍や腫瘍)が背景にあることが多いので、こうした爪や結膜の所見に気づいたら医療機関の受診を勧めます。
| 爪・関連所見 | 示唆される状態 |
|---|---|
| 匙状爪(陥凹・菲薄) | 鉄欠乏 |
| ばち状指 | 慢性低酸素(肺疾患、チアノーゼ性心疾患) |
| 白色爪・白色線 | 低アルブミン血症(肝硬変、ネフローゼなど) |
| 横溝(ボー線) | 重い全身疾患・栄養障害のあと |
| 味覚障害・脱毛 | 亜鉛欠乏 |
| 骨軟化症・筋力低下 | リン(ビタミンD)不足 |
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