学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ27P016
理由で解く 柔道整復師
復唱が保たれるのは健忘失語(失名詞失語)と超皮質性失語です。選択肢のうち復唱が可能なのは健忘失語で、正答は4です。
失語症の分類は「発話の流暢性」「聴覚的理解」「復唱」の3軸で整理すると迷いません。復唱は、聞いた音を理解するウェルニッケ野(左上側頭回後部)から、弓状束を通って発話を組み立てるブローカ野(左下前頭回)へつながる回路が保たれて初めて成立します。ブローカ失語は出口が、ウェルニッケ失語は入口が、伝導失語は両者をつなぐ弓状束が壊れるため、いずれも復唱が障害されます。一方、健忘失語ではこの回路自体は保たれており、語そのものを思い出す(喚語)働きだけが低下します。そのため発話は流暢、理解も良好、復唱も良好なのに、「あれ」「それ」「あの、書くやつ」といった迂言が目立ちます。語頭の音を提示すると想起できることが多く、接し方としては、ゆっくり短い文で話す、絵カードや選択肢を示す、言い直しを急かさない、といった支援が有効です。
| 型 | 流暢性 | 聴覚的理解 | 復唱 | 主な病巣 |
|---|---|---|---|---|
| ブローカ失語 | 非流暢 | 比較的良好 | 障害 | 左下前頭回 |
| ウェルニッケ失語 | 流暢 | 不良 | 障害 | 左上側頭回後部 |
| 伝導失語 | 流暢 | 良好 | 強く障害 | 弓状束 |
| 健忘失語 | 流暢 | 良好 | 良好 | 側頭葉後下部など |
| 超皮質性失語 | 型により異なる | 型により異なる | 良好 | 言語野周辺の分水嶺領域 |
| 全失語 | 非流暢 | 不良 | 障害 | 広範な言語野 |
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