学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §2 血液 / QJ27A062

理由で解く 柔道整復師

QJ27A062 生理学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問62
問題
血液中で最も多いのはどれか。
選択肢
1 赤血球
2 血小板
3 リンパ球
4 顆粒白血球
解答
正解1(赤血球)
解説

血液中の細胞成分で数が最も多いのは赤血球である。ほかの血球とは桁が1つも2つも違うため、基準値を覚えておけば即答できる。

成人の赤血球数は男性でおよそ500万/μL、女性でおよそ450万/μLである。これに対して血小板は15万〜35万/μL、白血球は4,000〜8,000/μLにとどまり、赤血球が数の上で圧倒している。血液に占める赤血球の容積比がヘマトクリット(男性約45%、女性約40%)であることからも、赤血球が主役であることがわかる。さらに白血球の内訳は顆粒球(大半が好中球)が約60%、リンパ球が約30%なので、白血球どうしで比べても顆粒球のほうが多い。「赤血球>血小板>白血球」「白血球の中では顆粒球>リンパ球」という二段構えの順序で覚えておくと、この形式の問題はすべて処理できる。

✓ 1. 正しい
赤血球
男性約500万/μL、女性約450万/μLで、血球の中で最も多い。核をもたない円盤状の細胞で、ヘモグロビンによる酸素運搬を担う。寿命は約120日で、脾臓などで破壊される。
✗ 2. 誤り
血小板
15万〜35万/μLで、赤血球のおよそ20分の1にすぎない。血球の中では2番目に多いが最多ではない。骨髄の巨核球の細胞質がちぎれてできた無核の断片で、一次止血を担う。
✗ 3. 誤り
リンパ球
白血球の約30%を占め、実数では1,500〜3,000/μL程度。白血球の中でも顆粒球に次ぐ数であり、血球全体では最多とはいえない。T細胞・B細胞・NK細胞からなり獲得免疫の中心を担う。
✗ 4. 誤り
顆粒白血球
好中球・好酸球・好塩基球の総称で白血球の約60%を占めるが、実数は3,000〜5,000/μL程度。白血球の中では最多でも、赤血球とは3桁近い開きがある。
ポイント
  • 数の順序は赤血球 > 血小板 > 白血球
  • 赤血球:男性約500万/μL、女性約450万/μL。血球の中で最多。
  • 血小板:15万〜35万/μL。白血球:4,000〜8,000/μL。
  • 白血球の内訳は顆粒球(好中球主体)約60% > リンパ球約30% > 単球約5%。
  • ヘマトクリット(赤血球容積比)は男性約45%、女性約40%。
比較表
血球基準値(/μL)主な働き
赤血球450万〜500万なし酸素・二酸化炭素の運搬
血小板15万〜35万なし一次止血(血小板血栓の形成)
白血球(全体)4,000〜8,000あり生体防御
 顆粒球約3,000〜5,000(約60%)あり(分葉核)貪食・急性炎症の主役
 リンパ球約1,500〜3,000(約30%)あり(円形核)獲得免疫(抗体産生・細胞性免疫)
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