学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §11 体表解剖 / QJ27A060

理由で解く 柔道整復師

QJ27A060 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問60
問題
体表から触れる部位と骨の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 外果→-脛骨
2 肘頭上腕骨
3 頸切痕・肩甲骨
4 乳様突起-側頭骨
解答
正解4(乳様突起-側頭骨)
解説

正しいのは4です。乳様突起は側頭骨の一部で、耳介の後下方に硬い隆起として触れます。

体表から触れる骨指標は、触診の起点となり施術部位の決定にも直結するため、名称と所属する骨をセットで身につけます。乳様突起は側頭骨の乳突部が下方へ突出したもので、胸鎖乳突筋と頭板状筋が停止します。下腿では、脛骨の下端内側が突出したものが内果、腓骨の下端外側が突出したものが外果で、外果のほうが低く後方に位置します。肘では尺骨近位端の突出が肘頭で、上腕骨の内側上顆・外側上顆と合わせて肘頭三角(ヒューター三角)を形づくり、肘の外傷の評価に使われます。胸骨柄の上縁で左右の鎖骨切痕に挟まれたくぼみが頸切痕(胸骨上切痕)です。実際に自分の体で触れて確認しながら覚えると、名称と場所が結びついて忘れにくくなります。

✗ 1. 誤り
外果→-脛骨
外果は腓骨の下端です。脛骨の下端内側が突出したものは内果で、組合せが入れ替わっています。外果は内果より低位かつ後方にあり、この高さの差が足関節の形態と内反しやすさに関係します。
✗ 2. 誤り
肘頭上腕骨
肘頭は尺骨近位端の後方に突出する部分です。上腕骨で体表から触れるのは内側上顆・外側上顆で、これらと肘頭で肘頭三角をつくります。
✗ 3. 誤り
頸切痕・肩甲骨
頸切痕(胸骨上切痕)は胸骨(胸骨柄の上縁)にあり、左右の鎖骨切痕に挟まれたくぼみとして触れます。肩甲骨で体表から触れるのは肩峰・肩甲棘・下角・烏口突起などです。
✓ 4. 正しい
乳様突起-側頭骨
乳様突起は側頭骨の乳突部が下方に突出したもので、耳介の後下方に硬く触れます。胸鎖乳突筋と頭板状筋の停止部であり、内部には中耳の鼓室に連なる乳突蜂巣があります。組合せとして正しいのはこの肢です。
ポイント
  • 乳様突起=側頭骨。耳介の後下方に触れ、胸鎖乳突筋・頭板状筋の停止部。
  • 内果=脛骨、外果=腓骨。外果のほうが低く後方。
  • 肘頭=尺骨。上腕骨で触れるのは内側上顆・外側上顆。三者で肘頭三角(ヒューター三角)。
  • 頸切痕(胸骨上切痕)=胸骨柄の上縁。
  • 肩甲骨で触れるのは肩峰・肩甲棘・下角・烏口突起。自分の体で位置を確かめながら覚える。
比較表
体表から触れる部位属する骨目印
乳様突起側頭骨耳介の後下方の硬い隆起
内果脛骨足関節内側。外果より高位
外果腓骨足関節外側。内果より低く後方
肘頭尺骨肘の後方の突出
内側上顆・外側上顆上腕骨肘頭とともに肘頭三角
頸切痕(胸骨上切痕)胸骨(胸骨柄)左右の鎖骨に挟まれたくぼみ
肩峰・肩甲棘・下角・烏口突起肩甲骨肩と背部の指標
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