学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §7 生殖器系 / QJ27A051

理由で解く 柔道整復師

QJ27A051 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問51
問題
受精は卵管のどこで起こるか。
選択肢
1 漏斗部
2 膨大部
3 峡部
4 子宮部
解答
正解2(膨大部)
解説

受精が起こるのは卵管の膨大部です。卵管のなかで最も太く長い部分で、卵管采のすぐ内側にあたります。

排卵された卵子は、卵管の外側端にある卵管采にすくい取られて卵管内に入ります。卵管上皮の線毛運動と管壁平滑筋の蠕動によって、卵子は子宮に向かってゆっくり運ばれます。一方、精子は子宮腔から卵管をさかのぼってきます。両者が出会うのは、管腔が広く卵子の進みが最もゆるやかになる膨大部で、ここで受精が成立します。受精卵はその後3〜4日かけて卵管を下り、桑実胚から胚盤胞となって、受精後およそ6〜7日で子宮内膜に着床します。卵管を外側から「漏斗部(卵管采)→膨大部→峡部→子宮部」と一列に並べて覚えると、卵子が入る場所・受精の場所・着床までの道筋が一本の線でつながります。

✗ 1. 誤り
漏斗部
卵管の最も外側でラッパ状に広がる部分で、先端の卵管采が排卵された卵子を捕らえます。卵子が卵管に入る「入口」ではありますが、受精の場ではありません。
✓ 2. 正しい
膨大部
卵管で最も太く長い部分です。管腔が広いため卵子の移動が遅くなり、さかのぼってきた精子と出会う時間が確保されます。受精はここで起こります。
✗ 3. 誤り
峡部
膨大部と子宮部の間の細く狭い部分です。受精卵が子宮へ向かって通過する通路であり、受精そのものが起こる場所ではありません。
✗ 4. 誤り
子宮部
卵管が子宮壁を貫く部分(壁内部)で、卵管の最も内側です。管腔は最も狭く、受精の場ではありません。
ポイント
  • 卵管の区分は外側から漏斗部(卵管采)→膨大部→峡部→子宮部(壁内部)の4つ。
  • 受精の場は膨大部。最も太く、卵子の移動が遅いため精子と出会える。
  • 卵管采が卵子を捕らえ、線毛運動と蠕動で子宮方向へ運ぶ。
  • 着床は受精後およそ6〜7日、子宮体部の子宮内膜に胚盤胞として起こる。
  • 子宮内膜以外に着床すると子宮外妊娠となり、卵管妊娠(膨大部が最多)が代表例。卵管の走行を押さえておくと臨床の理解にもつながる。
比較表
区分(外側→内側)位置特徴
漏斗部卵管の外側端先端に卵管采。腹腔に開き、卵子を捕らえる
膨大部漏斗部の内側最も太く長い。受精の場
峡部子宮寄り細く狭い。受精卵が通過する
子宮部(壁内部)子宮壁の中最も内側・最も狭い。子宮腔に開く
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