学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ27A052

理由で解く 柔道整復師

QJ27A052 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問52
問題
内分泌器で正しいのはどれか。
選択肢
1 松果体は視床下部にある。
2 下垂体は第四脳室の下方にある。
3 上皮小体は甲状腺の前面にある。
4 副腎は腹膜後器官である。
解答
正解4(副腎は腹膜後器官である。)
解説

正しいのは4です。副腎は腎臓の上極に乗り、腎臓と同じく壁側腹膜の後ろにある腹膜後器官(後腹膜器官)です。

内分泌器の問題は、ホルモンを覚える前に「人体のどこに置くか」を正確にできるかで差がつきます。松果体は間脳のうち視床上部に属し、第三脳室の後壁から突き出ています。下垂体は視床下部から漏斗でぶら下がり、蝶形骨のトルコ鞍にある下垂体窩に収まります。上皮小体(副甲状腺)は甲状腺の後面に上下2対、計4個が埋まっています。副腎は腎臓の上極に接し、後腹膜腔に位置して、皮質からステロイドホルモン、髄質からカテコールアミンを分泌します。位置と分泌物をセットで整理しておくと、生理学や病理の学習でもそのまま使えます。

✗ 1. 誤り
松果体は視床下部にある。
松果体は間脳の視床上部に属し、第三脳室後壁から後方に突出します。視床下部ではありません。視床下部にあるのは視索上核・室傍核などの神経核群で、下垂体を支配する側です。
✗ 2. 誤り
下垂体は第四脳室の下方にある。
下垂体は第三脳室の下方、蝶形骨トルコ鞍の下垂体窩にあります。第四脳室は橋・延髄と小脳に挟まれた脳室で、下垂体とは位置が離れています。「間脳から垂れ下がる=第三脳室の下」と結びつけて覚えます。
✗ 3. 誤り
上皮小体は甲状腺の前面にある。
上皮小体は甲状腺の後面(背側)に上下2対、計4個あります。前面ではありません。甲状腺の手術で上皮小体まで一緒に取れてしまうとテタニーが起こる、という臨床事項が「後面にぴったり埋まっている」ことの裏づけになります。
✓ 4. 正しい
副腎は腹膜後器官である。
副腎は腎臓の上極に接して位置し、腎臓・尿管とともに壁側腹膜の後ろ(後腹膜腔)にあります。皮質は外側から球状帯(アルドステロン)・束状帯(コルチゾール)・網状帯(アンドロゲン)、髄質はアドレナリン・ノルアドレナリンを分泌します。
ポイント
  • 松果体=間脳の視床上部(第三脳室後壁)。メラトニンを分泌。
  • 下垂体=蝶形骨トルコ鞍の下垂体窩。第三脳室の下方で、視床下部と漏斗でつながる。
  • 上皮小体=甲状腺の後面に4個。パラソルモンで血中カルシウムを上げる。
  • 副腎=腎上極の腹膜後器官。皮質=ステロイド、髄質=カテコールアミン。
  • 主な腹膜後器官:腎臓・尿管・副腎・膵臓(大部分)・十二指腸(大部分)・腹大動脈・下大静脈。
比較表
内分泌器位置主なホルモン
松果体間脳・視床上部(第三脳室後壁)メラトニン
下垂体蝶形骨トルコ鞍の下垂体窩(第三脳室の下方)前葉:成長ホルモンほか/後葉:バソプレシン・オキシトシン
甲状腺喉頭・気管の前面サイロキシン、カルシトニン
上皮小体甲状腺の後面に上下2対(計4個)パラソルモン
副腎腎臓の上極・後腹膜腔皮質:ステロイド/髄質:アドレナリン
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