学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ26A051
理由で解く 柔道整復師
副腎は皮質と髄質で「出身」が違う臓器です。髄質は神経堤(神経外胚葉)から移動してきた細胞に由来し、交感神経節そのものに相当します。
副腎は左右の腎臓の上極に帽子のようにのり、腎とともに脂肪組織に包まれて後腹膜(腹膜の背側)に位置します。外側の皮質は中胚葉性で、球状帯・束状帯・網状帯の3層からアルドステロン、コルチゾール、副腎アンドロゲンというステロイドホルモンを分泌します。内側の髄質は、発生の途中で神経管の背側から移動してきた神経堤細胞が変化したもので、本来なら交感神経の節後ニューロンになるはずの細胞が、軸索を伸ばす代わりにアドレナリン・ノルアドレナリンを血中へ放出する内分泌細胞(クロム親和性細胞)になったものです。そのため髄質には大内臓神経の節前線維が直接シナプスし、機能的にも「交感神経節が丸ごと内分泌器官になったもの」として扱われます。静脈は右副腎静脈が下大静脈へ直接、左副腎静脈が左腎静脈を経て下大静脈へ注ぎます。
| 項目 | 副腎皮質 | 副腎髄質 |
|---|---|---|
| 発生の由来 | 中胚葉(尿生殖堤の体腔上皮) | 神経堤(神経外胚葉) |
| 位置・構造 | 外側の3層(球状帯・束状帯・網状帯) | 内側のクロム親和性細胞の集まり |
| ホルモン | アルドステロン/コルチゾール/副腎アンドロゲン | アドレナリン/ノルアドレナリン |
| 化学的性質 | ステロイド | カテコールアミン(アミン) |
| 神経支配 | 直接支配なし(下垂体のACTHなどで調節) | 交感神経の節前線維が直接シナプス=交感神経節に相当 |
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