学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ26A052
理由で解く 柔道整復師

交連線維は正中を越えて左右の大脳半球を結ぶ線維で、その代表が脳梁である。本問では a が交連線維の通る部位にあたる。
大脳白質を走る線維は3種類に分けられる。①連合線維は同じ側の半球内で皮質どうしを結ぶもの(上縦束・下縦束・鈎状束・帯状束など)、②交連線維は正中を越えて左右の半球の皮質を結ぶもの(脳梁・前交連・脳弓交連〈海馬交連〉)、③投射線維は皮質と皮質下の核や脳幹・脊髄を結ぶもの(内包・放線冠・大脳脚)である。このうち脳梁は圧倒的に大きく、正中矢状断では脳弓の上を弓なりに走る太い白い帯として見え、前方から吻・膝・幹(体)・膨大に区分される。膝から前頭葉へ向かう線維束を小鉗子、膨大から後頭葉へ向かう線維束を大鉗子という。脳梁は側脳室の上壁を作るため、断面で脳室との位置関係を確かめると同定しやすい。なお「後交連」という交連もあるが、これは間脳と中脳の移行部(視床上部)にあって両側の視蓋前域や動眼神経副核群などを結ぶ線維であり、左右の大脳半球皮質を連絡するものではないので、大脳の交連線維としては数えない。判別に迷ったら「交連=左右を渡る」という語の意味に立ち返り、その線維が正中を横切って反対側の皮質に達するかどうかを基準にすると、3種類を取り違えない。
| 線維の種類 | つなぐもの | 正中を越えるか | 代表例 |
|---|---|---|---|
| 交連線維 | 左右の半球の皮質どうし | 越える | 脳梁・前交連・脳弓交連(海馬交連) |
| 連合線維 | 同側半球内の皮質どうし | 越えない | 上縦束・下縦束・鈎状束・帯状束 |
| 投射線維 | 皮質と皮質下核・脳幹・脊髄 | 越えない(走行の途中で交叉する路はある) | 内包・放線冠・大脳脚 |
| (参考)後交連 | 両側の視蓋前域・動眼神経副核群など | 越える | 間脳・中脳の境(視床上部)にある交連。大脳の交連線維ではない |
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