学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §8 内分泌器系 / QJ26A050
理由で解く 柔道整復師
下垂体には視床下部と前葉を結ぶ下垂体門脈系があり、内分泌腺のなかで門脈系をもつのは下垂体である。
門脈系とは、毛細血管網→静脈→再び毛細血管網、というように毛細血管を2度通る血管配列をいう。ヒトで代表的なのは肝門脈系と下垂体門脈系である。下垂体では、上下垂体動脈が視床下部の正中隆起で一次毛細血管網を作り、ここに神経分泌細胞の軸索終末から放出ホルモン・抑制ホルモン(GnRH、TRH、CRH、GHRH、ソマトスタチン、ドパミンなど)が分泌される。この血液が下垂体門脈となって漏斗を下り、前葉(腺性下垂体)で二次毛細血管網となって前葉細胞にホルモンを届ける。この配列のおかげで、視床下部が出すごく微量のホルモンが全身循環で薄まることなく前葉に作用できる。なお後葉(神経性下垂体)は視索上核・室傍核の神経細胞の軸索が直接伸びてきており、下下垂体動脈から直接血流を受けるので門脈系を介さない。「視床下部→前葉は血流(門脈)で、視床下部→後葉は神経(軸索輸送)」と対にして押さえると混乱しない。
| 部位 | 視床下部との連絡 | 血管配列 |
|---|---|---|
| 下垂体前葉 | 下垂体門脈による液性連絡 | 一次毛細血管網→門脈→二次毛細血管網(門脈系) |
| 下垂体後葉 | 神経(軸索)による直接連絡 | 下下垂体動脈→毛細血管→静脈 |
| 肝臓 | ― | 消化管の毛細血管→門脈→類洞(門脈系) |
| 甲状腺・上皮小体 | ― | 動脈→毛細血管→静脈(門脈系なし) |
| 副腎 | ― | 動脈→皮質類洞→(静脈を挟まず)髄質血管洞→静脈。毛細血管を2回通らないので門脈系ではない |
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