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理由で解く 柔道整復師
前十字靱帯(ACL)は、大腿骨に対して脛骨が前方へずれるのを止める靱帯です。だから損傷すると前方引き出しテストが陽性になります。
ACLは脛骨の顆間隆起の前方から起こり、後外上方へ向かって大腿骨外側顆の内側面に付着します。走行が「前下方↔後上方」なので、脛骨が前へ滑ろうとするとロープのように張って制動します。逆に後十字靱帯(PCL)は脛骨の後方転位を止めます。前額面の動揺については、外反(外転)を内側側副靱帯が、内反(内転)を外側側副靱帯が受け持ちます。矢状面は十字靱帯、前額面は側副靱帯、という担当分けで整理してください。ACL損傷は着地・急停止・方向転換の際に膝が外反して下腿が外旋する非接触型で起こることが多く、受傷時のポップ音(断裂音)と数時間以内の関節血腫が典型です。徒手検査は前方引き出しテスト、ラックマンテスト、Nテスト(ピボットシフトテスト)を組み合わせます。判断に迷う腫脹の強い急性期では、無理に検査を繰り返さず患部を安静・冷却・圧迫・挙上したうえで整形外科医の診察につなぎましょう。
| 靱帯 | 制動する脛骨の動き | 陽性となる検査 |
|---|---|---|
| 前十字靱帯(ACL) | 前方転位・内旋・過伸展 | 前方引き出しテスト、ラックマンテスト、Nテスト |
| 後十字靱帯(PCL) | 後方転位 | 後方引き出しテスト、サギングサイン |
| 内側側副靱帯(MCL) | 外反(外転) | 外反ストレステスト |
| 外側側副靱帯(LCL) | 内反(内転) | 内反ストレステスト |
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