学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ27A036

理由で解く 柔道整復師

QJ27A036 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問36
問題
距骨で正しいのはどれか。
選択肢
1 外側縦足弓の頂点に位置する。
2 立方骨と関節を構成する。
3 下腿の筋が停止する。
4 距骨頸は距骨頭の近位に位置する。
解答
正解4(距骨頸は距骨頭の近位に位置する。)
解説

距骨は後方から距骨体→距骨頸→距骨頭の順に並ぶので、頸は頭より近位にあります。距骨には筋が1つも付着しない、という点も一緒に覚えましょう。

距骨は足根骨の中で唯一、腱の起始も停止ももたない骨です。そのぶん表面の約6割が関節軟骨に覆われ、栄養血管の入り口が乏しいため、距骨頸を骨折すると距骨体が阻血性壊死に陥りやすくなります。関節としては、上方で脛骨・腓骨と距腿関節(ほぞ穴に木を差し込んだ形)、下方で踵骨と距骨下関節、前方で舟状骨と距舟関節をつくります。足のアーチでは、内側縦足弓(踵骨‐距骨‐舟状骨‐内側楔状骨‐第1中足骨)の頂点が距骨、外側縦足弓(踵骨‐立方骨‐第5中足骨)の頂点が立方骨です。この「内は距骨、外は立方骨」の対応が本問の1つ目のカギになります。

✓ 4. 正しい
距骨頸は距骨頭の近位に位置する。
距骨は後方(近位)から体・頸・頭の順に並び、細くくびれた頸の先に、舟状骨と関節する頭があります。上腕骨や大腿骨で「頭」が体幹側にあるのとは逆で、距骨では頭が前方(遠位)を向くのが特徴です。距骨頸骨折はこのくびれの部分で起こります。
✗ 1. 誤り
外側縦足弓の頂点に位置する。
距骨が頂点になるのは内側縦足弓です。外側縦足弓の頂点は立方骨で、こちらはアーチが低く、荷重を直接受け止める役割をもちます。
✗ 2. 誤り
立方骨と関節を構成する。
距骨が関節するのは脛骨・腓骨・踵骨・舟状骨の4つです。立方骨と関節するのは踵骨(踵立方関節)で、この踵立方関節と距舟関節を合わせたものがショパール関節(横足根関節)です。
✗ 3. 誤り
下腿の筋が停止する。
距骨には腱の付着がありません。下腿の筋は距骨をまたいで、踵骨(下腿三頭筋=アキレス腱)や中足骨・足指へ停止します。筋が付かないぶん関節面が広く、血行に乏しいという弱点につながります。
ポイント
  • 距骨の並びは後方から体・頸・頭。頭が遠位で舟状骨と関節する
  • 距骨には筋が1つも付着しない(足根骨で唯一)。表面の約6割が関節軟骨
  • 距骨が関節する相手=脛骨・腓骨・踵骨・舟状骨の4つ。立方骨とは関節しない
  • 内側縦足弓の頂点=距骨/外側縦足弓の頂点=立方骨
  • 距骨頸骨折では血行が絶たれ、距骨体の阻血性壊死を起こしやすい
比較表
関節名構成する骨
距腿関節脛骨+腓骨 ‐ 距骨滑車
距骨下関節(距踵関節)距骨 ‐ 踵骨
距舟関節距骨頭 ‐ 舟状骨
踵立方関節踵骨 ‐ 立方骨(距骨は関与しない)
ショパール関節(横足根関節)距舟関節+踵立方関節
リスフラン関節(足根中足関節)楔状骨・立方骨 ‐ 中足骨
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