学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §42 一般臨床医学 / QJ27A014

理由で解く 柔道整復師

QJ27A014 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問14
問題
低血圧を起こすのはどれか。
選択肢
1 急性糸球体腎炎
2 ショック
3 褐色細胞腫
4 原発性アルドステロン症
解答
正解2(ショック)
解説

ショックは全身の循環不全であり、血圧低下をきたします。正解は2。

ショックは組織への血流が需要に見合わない状態で、循環血液量減少性(出血・脱水)、心原性(心筋梗塞・不整脈)、血液分布異常性(敗血症性・アナフィラキシー性・神経原性)、心外閉塞拘束性(心タンポナーデ・緊張性気胸・肺塞栓)に分類されます。いずれも血圧低下、頻脈、皮膚蒼白・冷汗、意識障害、尿量減少などを呈します。他の3つはいずれも高血圧を起こす代表疾患で、腎性高血圧(急性糸球体腎炎)と内分泌性高血圧(褐色細胞腫・原発性アルドステロン症)として対で整理できます。施術中に顔面蒼白・冷汗・脈が速く弱いといった所見に気づいたら、施術を中止し、仰臥位にして下肢を挙上し、速やかに救急要請と医療機関への連絡を行います。

✓ 2. 正しい
ショック
循環血液量の減少や心拍出量の低下などにより血圧が低下します。蒼白、虚脱、冷汗、脈拍触知不能、呼吸不全がショックの5徴です。
✗ 1. 誤り
急性糸球体腎炎
A群β溶血性連鎖球菌感染後などに生じ、血尿・蛋白尿・浮腫とともに高血圧を示します。低血圧ではありません。
✗ 3. 誤り
褐色細胞腫
副腎髄質などの腫瘍からカテコールアミンが過剰に分泌され、発作性の高血圧、頭痛、動悸、発汗、高血糖をきたします。
✗ 4. 誤り
原発性アルドステロン症
アルドステロンの過剰分泌によりナトリウム再吸収とカリウム排泄が進み、高血圧と低カリウム血症(筋力低下)を示します。
ポイント
  • ショックの5徴=蒼白・虚脱・冷汗・脈拍触知不能・呼吸不全。
  • ショックの4分類=循環血液量減少性/心原性/血液分布異常性/心外閉塞拘束性。
  • 高血圧をきたす代表=褐色細胞腫、原発性アルドステロン症、急性糸球体腎炎、腎血管性高血圧。
  • 原発性アルドステロン症は高血圧+低カリウム血症がセット。
  • 施術中にショックを疑ったら中止し、仰臥位・下肢挙上のうえ速やかに救急要請する。
比較表
病態血圧機序
ショック低下循環血液量減少・心拍出量低下・血管拡張など
急性糸球体腎炎上昇糸球体濾過低下による体液貯留
褐色細胞腫上昇(発作性)カテコールアミン過剰
原発性アルドステロン症上昇アルドステロン過剰によるNa再吸収
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