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理由で解く 柔道整復師

QJ27A013 必修問題

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問13
問題
喫煙が危険因子でない疾患はどれか。
選択肢
1 肺気腫
2 心筋梗塞
3 バージャー(Buerger)病
4 肝硬変
解答
正解4(肝硬変)
解説

肝硬変の主な原因は肝炎ウイルス・アルコール・脂肪性肝疾患であり、喫煙は主要な危険因子として挙げられません。答えは4です。

喫煙は「気道」と「血管」の2つに強く作用すると整理すると理解しやすくなります。タールなどの有害物質と慢性の炎症が肺胞壁を破壊して肺気腫(COPD)を起こし、ニコチンと一酸化炭素は血管内皮を傷めて動脈硬化と血栓形成を進め、虚血性心疾患や末梢動脈疾患の危険を高めます。これに対し肝臓の線維化を招くのはB型・C型肝炎ウイルスの持続感染、長期の過剰飲酒、非アルコール性脂肪肝炎などです。設問は「危険因子でない疾患」を探す形式なので、気道でも血管でもない臓器の疾患に注目します。喫煙者に対しては、施術の場でも禁煙を勧める情報提供を行い、必要なら禁煙外来につなぐとよいでしょう。

✓ 4. これが答え(喫煙は危険因子ではない)
肝硬変
B型・C型肝炎ウイルス、アルコール、非アルコール性脂肪肝炎などが主因です。喫煙は主要な危険因子として挙げられないため、これが設問の答えです。
✗ 1. 喫煙が危険因子(答えではない)
肺気腫
喫煙が最大の危険因子です。肺胞壁が破壊されて弾性が失われ、労作時呼吸困難や慢性の咳・痰をきたします。
✗ 2. 喫煙が危険因子(答えではない)
心筋梗塞
喫煙は高血圧・脂質異常症・糖尿病と並ぶ主要な冠危険因子です。血管内皮障害と血栓形成を促します。
✗ 3. 喫煙が危険因子(答えではない)
バージャー(Buerger)病
若年男性に多い四肢末梢動脈の閉塞性血栓血管炎で、喫煙との関連がきわめて強く、禁煙が治療の柱になります。
ポイント
  • 喫煙は「気道」と「血管」を傷める。ここから関連疾患を導く。
  • 気道系=COPD(肺気腫・慢性気管支炎)、肺癌、喉頭癌。
  • 血管系=虚血性心疾患、脳血管障害、バージャー病、腹部大動脈瘤。
  • バージャー病は禁煙が治療の第一。喫煙との関連が特に強い。
  • 肝硬変の主因は肝炎ウイルス・アルコール・脂肪性肝疾患。
比較表
疾患主な危険因子・原因喫煙との関連
肺気腫(COPD)喫煙非常に強い
心筋梗塞喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病強い
バージャー病喫煙非常に強い
肝硬変肝炎ウイルス、アルコール、脂肪性肝疾患主要因子ではない
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