学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §43 外科学概論 / QJ24A015
理由で解く 柔道整復師
開放創では、血流を失った挫滅組織を切除(デブリドマン)することが感染予防と治癒促進の基本です。正答は2。
現在の創傷管理は「十分な洗浄」「デブリドマン」「湿潤環境の維持」の3本柱で考えます。消毒薬は細菌を殺す一方で、治癒に必要な線維芽細胞や表皮細胞、遊走してくる白血球も傷害するため、汚染創に繰り返し用いると治癒を遅らせます。汚染物質や細菌は殺すより洗い流すほうが確実で、生理食塩水や十分な量の流水による洗浄が原則です。挫滅して血流を失った組織や異物は白血球も抗菌薬も届かない格好の細菌増殖の場になるため、確実に取り除きます。そして創面が乾いて痂皮ができると、表皮細胞は痂皮の下を掘り進むことになり上皮化が遅れます。適切な被覆材で湿潤環境を保てば上皮細胞は滑らかに遊走でき、治癒が速く瘢痕も目立ちにくくなります。縫合閉鎖された創は通常24〜48時間で上皮化が完成し、それ以降は細菌の侵入経路が閉じるため、消毒も被覆も不要でシャワーも可能になります。
| 場面 | 避けたい対応 | とるべき対応 |
|---|---|---|
| 創の洗浄 | 消毒液で洗う | 生理食塩水・十分な量の流水で洗い流す |
| 挫滅・壊死組織 | そのまま被覆する | デブリドマンで除去する |
| 創面の環境 | 乾燥させて痂皮を作る | 被覆材で湿潤環境を保つ |
| 縫合創の管理 | 数日間消毒を続ける | 24〜48時間の上皮化後は消毒不要 |
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