学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §44 整形外科学 / QJ24A016
理由で解く 柔道整復師
急性化膿性骨髄炎は小児の長管骨骨幹端部に好発します。正答は4。
小児の急性化膿性骨髄炎の多くは血行性感染で、扁桃炎や皮膚の化膿巣などから細菌が血流に乗って骨に達します。起炎菌は黄色ブドウ球菌が最多です。なぜ骨幹端かというと、成長期の骨幹端では栄養動脈の終末がヘアピン状のループを作って血流が急に緩やかになり、細菌が停滞・定着しやすいためです。好発部位は大腿骨遠位や脛骨近位など、成長の盛んな膝周囲になります。症状は高熱・全身倦怠に加え、患肢の激しい疼痛、腫脹、熱感で、痛みのため患肢を動かさなくなります(偽麻痺)。単純X線では発症早期に所見が出にくく、骨膜反応や骨透亮像が現れるまでに1〜2週間かかるため、血液検査(白血球数、CRP、赤沈)、血液培養、MRIが診断の助けになります。柔道整復の現場では、外傷歴に見合わない発熱と激痛、夜間も続く痛み、患肢を使わないといった所見があれば打撲や捻挫と決めつけず、速やかに医師へ紹介することが重要です。治療の遅れは骨壊死や慢性骨髄炎、成長障害につながります。
| 項目 | 急性化膿性骨髄炎 | 化膿性関節炎 |
|---|---|---|
| 病変の場所 | 骨(長管骨の骨幹端) | 関節腔内 |
| 好発 | 学童期の小児、膝周囲 | 乳幼児(股関節など)、高齢者 |
| 主な起炎菌 | 黄色ブドウ球菌 | 黄色ブドウ球菌 |
| 特徴的所見 | 骨幹端の圧痛、後にX線で骨膜反応 | 関節腫脹・関節液貯留、著明な運動時痛 |
| 共通する対応 | 発熱+激痛では感染を疑い、速やかに医師へ紹介する | |
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