学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P084
理由で解く 柔道整復師
中手骨頸部骨折では骨頭が掌側へ屈曲転位する。整復はMP関節を90度屈曲して側副靱帯を緊張させ、骨頭を掌側から背側へ押し戻す。
第5中手骨に好発し、拳で殴打した際の長軸圧で頸部が折れる(いわゆるボクサー骨折)。骨間筋の牽引によって骨頭が掌側へ屈曲し、背側凸の変形と手背の隆起消失(ナックルの消失)を生じる。整復では、まずMP関節を90度屈曲させる。この肢位では側副靱帯が緊張して骨頭と基節骨が一体となるため、基節骨をハンドルのように使って骨頭を操作できる(Jahss法)。次にPIP関節も屈曲し、基節骨を長軸方向に押し上げながら、術者の母指で骨頭を掌側から背側へ直圧して屈曲転位を矯正する。手関節は軽度背屈位に保つ。整復後は回旋転位が残っていないか、指を屈曲させて爪面の向きや指先が舟状骨結節へ収束するかで必ず確認する。
| 整復の要素 | 正しい方法 | 誤りやすい操作 |
|---|---|---|
| 手関節の肢位 | 軽度背屈位 | 屈曲位にする |
| MP関節の肢位 | 90度屈曲位 | 伸展位にする |
| 側副靱帯 | 緊張させて骨頭を制御 | 弛緩させる |
| 力の加え方 | 基節骨を介した押し上げ+骨頭を掌側から背側へ直圧 | 末梢牽引のみで矯正しようとする |
| 整復後の確認 | 爪面の向き・指先の収束で回旋をみる | 背側の隆起だけで判定する |
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