学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P085
理由で解く 柔道整復師
基節骨基部骨折は、基部に付着する骨間筋・虫様筋の斜めの牽引を受けるため、屈曲転位に加えて捻転(回旋)転位を伴いやすい。
基節骨の基部には骨間筋・虫様筋が付着し、近位骨片を屈曲方向へ、しかも斜め方向に引く。一方、遠位骨片は指伸筋腱の中央索に引かれて伸展位をとるため、掌側凸の屈曲転位となり、そこに回旋が加わる。捻転転位はエックス線正面像だけでは見落としやすいので、指を軽く屈曲させたときの爪面の向きの左右差や、指先が舟状骨結節付近に収束するかどうかで判定する。基節骨は指の根元にあるため、わずかな回旋でも指先では大きなずれとなり、握り込んだときに隣の指と重なって機能障害を残す。整復では隣接指を目安に回旋を必ず矯正し、隣接指と一緒に固定して回旋の再発を防ぐ。
| 骨折部位 | 主に働く力 | 典型的な転位 |
|---|---|---|
| 基節骨基部 | 骨間筋・虫様筋(近位骨片)/中央索(遠位骨片) | 掌側凸の屈曲転位+捻転転位 |
| 基節骨頸部 | 指伸筋腱の伸展作用 | 遠位骨片の背側転位・過伸展 |
| 中節骨骨幹部 | 浅指屈筋(停止部との位置関係で変わる) | 掌側凸または背側凸の屈曲転位 |
| 末節骨 | 周囲軟部組織に支持される | 転位軽度(爪下血腫・槌指に注意) |
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