学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ27P075
理由で解く 柔道整復師
肩甲骨体部は厚い筋層にはさまれており、折れても大きな転位は生じにくい。一方で疼痛のため上肢の外転(挙上)は困難になる。
肩甲骨は前面を肩甲下筋、背面を棘上筋・棘下筋・小円筋・大円筋、さらに外側から僧帽筋・菱形筋・前鋸筋に包まれ、胸郭上を滑るように動く。体部骨折の多くは背側からの直達外力(転倒しての打撲、交通事故など)で生じ、骨折型は横骨折や粉砕骨折が多い。厚い筋層が骨片を包み込む「筋性の副子」として働くため転位は軽度にとどまり、三角巾などによる保存療法が基本となる。上肢を外転しようとすると肩甲胸郭の運動と筋の牽引が骨折部に加わって痛むため、患側の挙上ができない。強い外力で生じる骨折なので、肋骨骨折・血気胸・鎖骨骨折・腕神経叢損傷などの合併がないかを確認し、疑えば医師へつなぐ。
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