学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P083
理由で解く 柔道整復師
有鈎骨鈎骨折は、ゴルフクラブやバットのグリップが手掌尺側に打ちつけられて起こる。ゴルファー・野球選手に典型的である。
有鈎骨鈎は手掌尺側で豆状骨のやや遠位橈側に突出する骨性の隆起で、ギヨン管の橈側壁をなし、尺骨神経・尺骨動脈や屈筋腱が近接して走る。ゴルフでクラブヘッドを地面に打ち込んだとき、あるいはバットのグリップエンドが当たったときに、グリップを介した直達外力で折れる。単純エックス線の正面像では骨が重なって写りにくいため、手根管撮影やCTでないと確認できず、見逃されて偽関節となり、環指・小指のしびれ(尺骨神経障害)や深指屈筋腱の断裂を続発することがある。手掌尺側の圧痛と握力低下、グリップ時痛があれば本骨折を疑い、画像診断のため医師の診察につなぐ。
| 骨折 | 外力・状況 | 特徴的所見 |
|---|---|---|
| 舟状骨骨折 | 介達(手を衝く・背屈強制) | 嗅ぎタバコ窩の圧痛、偽関節・阻血性壊死 |
| 有鈎骨鈎骨折 | 直達(グリップが手掌尺側に当たる) | 手掌尺側の圧痛、握力低下、尺骨神経障害 |
| 大菱形骨骨折 | 母指列への軸圧・直達 | 第1中手骨基部骨折を合併しうる |
| 小菱形骨骨折 | 第2中手骨列を介した軸圧 | 第2中手骨骨折を合併しうる |
| 月状骨周囲脱臼 | 手関節背屈強制 | 単独骨折よりも頻度が高い、正中神経障害 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。