学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P082
理由で解く 柔道整復師
モンテギア骨折は尺骨骨幹部骨折に橈骨頭脱臼を伴うものです。多数を占める伸展型では尺骨が前外方凸に屈曲し橈骨頭が前方へ脱臼するため、2が正しい記述です。
この骨折は「尺骨が折れたら必ず橈骨頭を見る」という診察習慣そのものを問う題材です。橈骨と尺骨は近位橈尺関節と骨間膜で連結されているため、尺骨が屈曲変形すれば橈骨頭は関節から押し出されます。伸展型では尺骨が前方(前外方)へ凸に折れ、その分だけ橈骨頭が前方へ脱臼します。屈曲型はまれで、尺骨が後方凸となり橈骨頭は後方へ逸脱します。固定肢位は、脱臼した橈骨頭が戻る方向に肘を置くという一貫した考え方で決まり、伸展型は肘の鋭角屈曲位・前腕回外位、屈曲型は肘の伸展位寄りで保持します。前方に脱臼した橈骨頭は回外筋を貫く後骨間神経を圧迫しうるため、手指の伸展を必ず確認します。
| 項目 | 伸展型 | 屈曲型 |
|---|---|---|
| 頻度 | 大多数 | まれ |
| 尺骨の変形 | 前外方凸 | 後方凸 |
| 橈骨頭の脱臼方向 | 前方(前外方) | 後方 |
| 固定肢位 | 肘鋭角屈曲位・前腕回外位 | 肘伸展位寄り |
| 合併しやすい神経障害 | 後骨間神経(橈骨神経深枝)麻痺 | |
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