学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P080
理由で解く 柔道整復師
骨癒合には骨折部の安静が要ります。上腕は重力に引かれ、肩と肘という大きな関節に挟まれて整復位を保ちにくいため、3が偽関節の原因として正しいものです。
偽関節は、骨片の間に絶えず微細な動きが加わって仮骨の架橋が妨げられ、骨折端が硬化して線維性の結合にとどまった状態です。上腕骨骨幹部はこの条件がそろいやすい場所で、上肢が懸垂状態で重力による牽引を受けること、体幹に密着させにくくギプスや副子でも完全な制動が難しいこと、肩と肘の動きが骨折部に剪断力と回旋力として伝わることが重なります。加えて横骨折は骨折面が短く噛み合いが浅いので、わずかな動揺でも骨片同士がずれ、癒合の条件が崩れやすくなります。だからこそ固定では、肩と肘の動きを含めて制動する固定材料の選択と、骨折部に回旋力が加わらない肢位の保持が要点になります。
| 条件 | 骨癒合に有利 | 骨癒合に不利 |
|---|---|---|
| 骨折型 | 斜骨折・螺旋骨折(接触面積が大きい) | 横骨折(接触面積が小さい) |
| 骨質 | 海綿質(骨端部・血流豊富) | 緻密質主体の骨幹部 |
| 固定 | 骨折部を確実に制動できる | 重力・関節運動で動揺する |
| 骨片間 | 密着している | 軟部組織の介在・離開 |
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