学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §16 各論(骨折) 上肢 / QJ26P079
理由で解く 柔道整復師
遠位骨片の行き先は、そこに付く筋が引く方向で決まります。前上方へ引かれるのは外科頸内転型骨折と顆上屈曲型骨折なので、1と3が正答です。
上腕骨の骨折は、骨折線の高さと筋付着の位置関係を並べておけば転位方向を毎回導けます。外科頸内転型では近位骨片が棘上筋などで外転位に残り、遠位骨片は大胸筋・広背筋・大円筋によって前内方へ引かれ、同時に三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋によって上方へ引かれるため、これらが合わさって前上方へ転位し、骨折部は前外方凸となります。顆上屈曲型は肘屈曲位で肘後方から外力を受けて生じ、遠位骨片が前上方へずれる(伸展型では後上方へずれる)のが特徴で、両者は正反対の関係です。骨幹部では三角筋付着部を境に転位パターンが入れ替わる点、外顆骨折では前外方転位に回転が加わる点が、それぞれの識別点になります。
| 骨折 | 遠位骨片の転位 | 近位骨片・備考 |
|---|---|---|
| 外科頸内転型 | 前上方(前内方への牽引+上方への牽引の合成) | 近位骨片は外転位。骨折部は前外方凸 |
| 外科頸外転型 | 前内方 | 近位骨片は内転位。骨折部は前内方凸 |
| 骨幹部(三角筋付着部より近位) | 三角筋に引かれ外上方 | 近位骨片は内方へ |
| 骨幹部(三角筋付着部より遠位) | 上方へ短縮 | 近位骨片が三角筋で外上方へ |
| 顆上伸展型 | 後上方 | 鋭角屈曲位で固定 |
| 顆上屈曲型 | 前上方 | 伸展位寄りで固定 |
| 外顆骨折 | 前外方+回転 | 回転残存で外反肘 |
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