学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ26P071
理由で解く 柔道整復師
腱が骨の隆起や溝を滑車のように回り込む場所が「摩擦部」。正しい組合せは長母指伸筋腱とリスター結節部である。
腱は骨の突起で走行を変え、その部位で強い摩擦を受けるため、腱鞘炎や皮下断裂の好発部となる。長母指伸筋腱は手関節背側の第3区画を通り、橈骨遠位背側に突出するリスター結節(背側結節)の尺側を回り込んで母指へ向かう。この鋭角の走行変化のため、橈骨遠位端骨折後や関節リウマチでは同部で腱がすり切れ、母指のIP関節を伸ばせなくなる皮下断裂を起こすことがある。組合せ問題は暗記に頼らず、「どの腱がどの骨の目印を通るか」を走行と代表疾患(ドケルバン病、上腕二頭筋長頭腱炎など)とセットで押さえると確実になる。
| 腱 | 骨の目印(摩擦部) | 代表疾患・所見 |
|---|---|---|
| 長母指外転筋腱・短母指伸筋腱(第1区画) | 橈骨茎状突起 | ドケルバン病/フィンケルシュタインテスト |
| 長母指伸筋腱(第3区画) | リスター結節 | 橈骨遠位端骨折後の皮下断裂 |
| 尺側手根伸筋腱(第6区画) | 尺骨頭背側の溝(尺骨茎状突起部) | 尺側手根伸筋腱炎・脱臼 |
| 上腕二頭筋長頭腱 | 結節間溝 | 長頭腱炎/ヤーガソンテスト |
| 棘上筋腱 | 大結節と烏口肩峰アーチの間 | 肩峰下インピンジメント症候群 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。