学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ27P094
理由で解く 柔道整復師
この設問は「誤っているもの」を選びます。四辺形間隙を通るのは腋窩神経で、萎縮するのは三角筋と小円筋です。棘下筋は肩甲上神経の支配なので、3が答えになります。
四辺形間隙(クワドリラテラルスペース)は、上を小円筋、下を大円筋、内側を上腕三頭筋長頭、外側を上腕骨外科頸で囲まれた隙間で、ここを腋窩神経と後上腕回旋動脈が後方から前外側へ抜けていきます。投球のコッキングからフォロースルーのように肩の外転・外旋を繰り返す動作では、この隙間が狭くなって腋窩神経が絞扼されます。腋窩神経は三角筋と小円筋を支配し、上外側上腕皮神経として肩外側の皮膚感覚も担うので、症状は外転力の低下、三角筋の萎縮、肩外側の感覚障害という組合せになります。一方、棘上筋・棘下筋を支配するのは肩甲上神経で、棘下筋だけの萎縮は肩甲切痕から棘窩切痕にかけての絞扼(ガングリオンなど)でみられる所見です。「どの神経がどの筋とどの皮膚を担当するか」で切り分けるのが確実です。
| クワドリラテラルスペース症候群 | 肩甲上神経絞扼 | |
|---|---|---|
| 絞扼される神経 | 腋窩神経 | 肩甲上神経 |
| 絞扼部位 | 四辺形間隙 | 肩甲切痕・棘窩切痕 |
| 萎縮する筋 | 三角筋・小円筋 | 棘上筋・棘下筋(棘窩切痕なら棘下筋のみ) |
| 感覚障害 | 肩外側にあり | なし(運動枝が主体) |
| 目立つ機能低下 | 外転 | 外旋(棘下筋) |
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