学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ26P070

理由で解く 柔道整復師

QJ26P070 柔道整復理論

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午後 問70
問題
リスフラン関節脱臼で正しいのはどれか。
選択肢
1 背側脱臼は足背アーチが低下する。
2 底側脱臼は足底部に足根骨前部が突出する。
3 内側脱臼は足内縁に内側楔状骨が突出する。
4 外側脱臼は足外側縁に第5中足骨基部が突出する。
解答
正解4(外側脱臼は足外側縁に第5中足骨基部が突出する。)
解説

リスフラン関節(足根中足関節)脱臼の名称は、遠位骨片である中足骨群がどちらへずれたかで決まります。この一点から4が正しいと判断できます。

リスフラン関節は第1〜3楔状骨および立方骨と第1〜5中足骨基部がつくる関節で、脱臼の型は背側・底側・内側・外側に分けられます。どの型でも「突出して触れるのは転位した中足骨基部」「反対側に取り残されて触れるのは足根骨前部」という対応になり、この関係を押さえておけば選択肢の真偽はその場で組み立てられます。臨床的には背側脱臼が多いとされ、足背に中足骨基部が隆起して足背の高まりが増します。足背動脈や深腓骨神経が走る部位でもあり、腫脹が強いため末梢の血行・知覚の確認と早期の医師への紹介が欠かせません。

✓ 4. 正しい
外側脱臼は足外側縁に第5中足骨基部が突出する。
外側脱臼では中足骨群がそろって外側へ転位するため、その最外側にある第5中足骨基部が足の外側縁に突出します。同時に足の内側縁には取り残された内側楔状骨が触れる、という対の所見になります。
✗ 1. 誤り
背側脱臼は足背アーチが低下する。
背側脱臼では中足骨基部が足背側へ乗り上げるため、足背は平坦になるどころか隆起します。低下ではなく高まる方向の変形と理解しておくと取り違えません。
✗ 2. 誤り
底側脱臼は足底部に足根骨前部が突出する。
底側脱臼で足底に突出するのは、底側へ転位した中足骨基部のほうです。足根骨前部が浮き出るのは反対の足背側になります。突出物と転位方向の対応が入れ替わっている点が誤りです。
✗ 3. 誤り
内側脱臼は足内縁に内側楔状骨が突出する。
内側脱臼では中足骨群が内側へ移動するため、足の内側縁に突出するのは第1中足骨基部です。内側楔状骨が内側縁に触れるのは、中足骨群が外側へ逃げた外側脱臼のときで、型が逆になっています。
ポイント
  • 脱臼名は遠位骨片=中足骨群の転位方向で決まる。突出して触れるのは転位した中足骨基部。
  • 外側脱臼→外側縁に第5中足骨基部が突出/内側縁に内側楔状骨が触れる。
  • 内側脱臼→内側縁に第1中足骨基部が突出。
  • 背側脱臼(多い型)→足背に中足骨基部が隆起。底側脱臼→足底に中足骨基部が突出。
  • 足背動脈・深腓骨神経の走行部。腫脹が強く、末梢循環と知覚を確認し早期に医師へつなぐ。
比較表
脱臼型突出するもの/部位反対側で触れるもの
背側脱臼中足骨基部/足背(足背が隆起)足底側に足根骨前部
底側脱臼中足骨基部/足底足背に足根骨前部
内側脱臼第1中足骨基部/足の内側縁外側縁に立方骨など足根骨前部
外側脱臼第5中足骨基部/足の外側縁内側縁に内側楔状骨
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