学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §10 疾患別各論 非感染性軟部・骨関節疾患 / QJ26P060
理由で解く 柔道整復師
痛風発作のさなかは「起きている炎症を消すこと」に専念し、血清尿酸値そのものを動かす治療は始めません。発作中に尿酸値が急に変動すると関節内の尿酸塩結晶がはがれ落ちて炎症がぶり返すため、2が適切でない=これが答えです。
痛風発作は、関節内に析出した尿酸ナトリウム結晶を好中球が貪食し、炎症性サイトカインが一気に放出された状態です。したがって急性期の治療はNSAIDs(インドメタシンなど)を十分量・短期間で使うか、コルヒチンで好中球の遊走・貪食を抑えることが柱になり、これらが使えない場合は副腎皮質ステロイドを用います。水分を十分にとって尿量を確保すれば尿酸の排泄が進み、尿路結石の予防にもなります。一方、アロプリノールなどの尿酸降下薬を発作中に開始・増量すると、血清尿酸値が急激に下がって関節内の結晶が溶けはじめ、その剥離が新たな引き金となって発作が再燃・遷延します。すでに服用中の人は自己判断で中断させず継続し、新規開始は炎症が落ち着いてから低用量で始めるのが原則です。生活面では、プリン体の多い食品とアルコール(とくにビール)を控え、水分摂取と減量を勧めます。
| 発作時(急性期) | 間欠期・慢性期 | |
|---|---|---|
| 目的 | 炎症を鎮める | 血清尿酸値を下げて発作と腎障害を防ぐ |
| 薬物 | NSAIDs、コルヒチン、副腎皮質ステロイド | 尿酸生成抑制薬(アロプリノール等)、尿酸排泄促進薬 |
| 尿酸降下薬の扱い | 新規開始・増量はしない(服用中なら継続) | 低用量から開始し漸増 |
| 生活指導 | 患部の安静・冷却、飲水 | 飲水、節酒、プリン体制限、減量、運動 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。