学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §16 主要な疾患 内分泌・代謝疾患 / QJ26P040
理由で解く 柔道整復師
発汗過多・眼球突出・頻脈・手指振戦は甲状腺ホルモン過剰による代謝亢進の症状で、バセドウ病が該当します。
バセドウ病は、TSH受容体に対する自己抗体(TRAb)が甲状腺を持続的に刺激して甲状腺ホルモンが過剰に産生される自己免疫疾患で、若い女性に多くみられます。甲状腺ホルモンは全身の基礎代謝を高め、熱産生が増えるため暑がりと発汗過多が起こり、交感神経系の感受性が高まって頻脈・動悸・手指の細かい振戦が出ます。エネルギー消費が亢進するので、食欲があるのに体重が減るのも特徴です。眼球突出は眼窩後部の脂肪組織や外眼筋に自己免疫性の炎症が及ぶことで生じます。びまん性甲状腺腫大・眼球突出・頻脈をメルセブルグ三徴と呼びます。検査では遊離T3・T4が高値、TSHが低値です。動悸・振戦・体重減少を訴える患者では甲状腺疾患を念頭に置き、頸部の腫大の有無を確認して内分泌内科への受診をすすめます。
| 疾患 | ホルモン異常 | 特徴的症状 |
|---|---|---|
| バセドウ病 | 甲状腺ホルモン過剰 | 眼球突出、頻脈、発汗過多、手指振戦、体重減少 |
| クレチン病 | 甲状腺ホルモン不足(先天性) | 発達遅滞、遷延性黄疸、便秘、低体温 |
| アジソン病 | 副腎皮質ホルモン不足 | 色素沈着、低血圧、易疲労、低血糖 |
| クッシング病 | ACTH過剰によるコルチゾール過剰 | 中心性肥満、満月様顔貌、皮膚線条、高血圧 |
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