学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §20 主要な疾患 その他の疾患 / QJ26P041
理由で解く 柔道整復師
破傷風は土壌中の破傷風菌の芽胞が創傷から侵入して起こる感染症で、性行為によって伝播するものではありません。設問の答えは2です。
性行為感染症は、性行為の際に粘膜や体液を介して病原体が伝播する疾患群で、梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、後天性免疫不全症候群(AIDS)などが含まれます。共通する特徴は、無症状の期間があること、パートナーの同時治療が必要なこと、コンドームの使用が予防に有効なことです。これに対し破傷風は、Clostridium tetani の芽胞が土壌や動物の腸管に広く存在し、釘の踏み抜きや深い挫創など汚染された創から侵入して増殖し、産生されたテタノスパスミンが抑制性の神経伝達を遮断することで発症します。症状は開口障害(牙関緊急)に始まり、痙笑、嚥下障害、頸部硬直、全身の強直性痙攣、後弓反張へと進み、人から人へは伝播しません。予防は定期予防接種で、日本では2024年(令和6年)4月から五種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib=ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・Hib)が標準となりました(それ以前は四種混合ワクチン=DPT-IPV)。外傷を扱う場面では創の汚染と深さを確認し、汚染創ではトキソイドの接種歴を確認して医療機関につなぎます。
| 疾患 | 病原体 | 感染経路 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 破傷風 | Clostridium tetani | 創傷(土壌中の芽胞) | 開口障害、痙笑、後弓反張。定期接種は五種混合(2024年4月以降) |
| AIDS | HIV | 性行為、血液、母子 | 細胞性免疫低下、日和見感染 |
| 梅毒 | Treponema pallidum | 性行為、母子 | 硬性下疳、バラ疹、先天梅毒 |
| 淋病 | 淋菌 | 性行為 | 膿性分泌物、排尿時痛、女性は無症状が多い |
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